Photogenic
新横浜店
はじめて、は表現。
投稿日:2018/9/20
1947 0
Location:Shinyokohama
Photo by Yuki
Codi by Momo
子どもたちの可愛い瞬間とは、宝物とも言える瞬間とは何でしょうか。
仕草が可愛いとき?笑顔なとき?ママやパパの腕の中で眠るとき?
泣いている瞬間だってかわいい。怒っていても可愛いと思わずにはいられないときだってある。
子どもたちの「かわいい」の瞬間は無限にあるのです。
しかし自分はその中に一つの共通するキーワードがあると考えます。
それはその子がその子らしくある時。意思や感情が表に出ているときであると感じます。
それらは無意識の中でふっとした瞬間に現れ私達大人を魅了します。
それはなぜでしょうか?
それはきっと私達にとって当たり前となってしまった様々な感情がそのまま素直に出ているからなのでしょう。
笑顔ではなくてもその子達の感情が隠さずそのまま溢れているからその瞬間を私達は「かわいい」と感じるのでしょう。
彼女の仕草にはそんな「かわいい」が詰まっていました。
彼女ははじめてのものに恐れず手を伸ばします。そしてその初めてに対して感じた感情を余すことなくそのままに教えてくれました。
彼女を突き動かしているのは好奇心なのでしょう。
彼女ははじめてのおもちゃに触れ、こちらの反応を伺う。
そして得意げな表情をする。
初めてシャボン玉をみて首をかしげる。
割れて目を見開く。そしてもう一度、とねだる。
缶の中を覗き込み、そして手を伸ばす。
笑顔もとっても魅力的な彼女ですが彼女の魅力はその反応の素直さそのものにあると感じました。そしてできるだけ手を加えずに、彼女かこれから起こす次の反応をじっと待ってみようという気持ちになったのです。
彼女がもっている私達を惹きつける力でした。
コンディションが最優先と言っても過言ではない、まだ1歳にもなっていない女の子にここまで委ねてみようと思ったのは初めてだったかもしれません。
彼女のその飾らない愛らしさを最大限に表現するためにももちゃんが用意してくれた洋服は飾らないナチュラルな白とベージュを基調としたコーディネート。
そして
1歳特有のまあるいほっぺ。
楽しいとき、嬉しいとき少し上唇を尖らせるその癖。
じっくり手にとって観察をする時間。
その彼女のその可愛らしい特徴は少し上から撮ることでより強調されます。
これら全てがリンクして、この場所で狙おうと決めました。
背景はコーディネートとマッチしたアイボリー。
上下の前ボケは窓にはめられたブラインド。その隙間から狙っています。
彼女の仕草により焦点を当てるためです。
鼻筋を中心にに柔らかく光がのり、彼女の輪郭を柔らかく縁取っています。
画面下部の前ボケは彼女の影とつながり画面全体に繋がりとグラデーションをもたらします。
この写真の中心となる彼女の輪郭に明るく光を当て、そこを中心に色味を統一しながら画面外方向に少しずつ色味を重くすることでより彼女の仕草や表情に視線が集まるようしています。
ブラインドの隙間はわずか数センチ。そしてその隙間は上から撮りたい私に反し上向きに隙間が空いています。ベストな角度を調節しながら彼女のその時を待つのはとてもワクワクした時間でもありました。
彼女の好奇心が私にもうつったのかもしれません。
飾らないということ、表現しようとさせないことが一番、反応が素直な子どもたちにとって一番の表現なのだと強く感じた撮影になりました。
子どもたちのはじめて、にはたくさんの感情が、表情が隠れています。
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索
- トップ
- 店舗紹介
- 新横浜店
- Photogenic
- はじめて、は表現。