photo by Chappy

cordi by Piii

write by Chappy

 

先日書かせていただいた写真分析の彼女。

今回はその兄の写真を分析させていただきます。

 

前回に引き続き、その子がどんな子なのか。

外面と内面と両方の側面から観ていました。

 

最初の印象は年齢を聞いた上で、平均身長よりは低く小柄であったこと。

（僕自身そうだったので謎の親近感w）

年の近い妹と全力で遊んであげるいい兄貴分であったこと。

そして１人の時にはいたずら心をもった「男の子」であるというのが彼の印象でした。

 

家族写真の時にもパパにじゃれている様子を見て、

急遽思いついたひょっこりはんを

お願いするとノリよくやってくれる。

兄妹写真の時も緊張しやすい妹のために、

こうやるんだと背中を見せるかのよう

こちらの意図を理解し先に動いてくれることが

多かった彼。

 

「あ、この子はもしかしてこちらに気を遣って

あまり自分を出せていないのではないだろうか。」

撮影が進むにつれ、そんな風に感じました。

 

8歳の彼。

年齢を聞いたからと言って必ずしも

想定している内面の子がくるとは限りません。

（それは子供のみに言えたことではなくもちろん

大人にも言えるというのはもちろんですが）

 

家族構成・育つ環境・学校での友人関係

習い事…様々なことが織り交ぜって

今の彼を作り上げています。

 

僕自身下に妹がいたので兄だからと無意識に

自己を抑制してしまう点に関して共感できる部分もあります。

 

それでも、彼自身にスポットが当たる

この数少ない時間内では自由でいてほしい。

そんな思いの下、彼の撮影を始めました

 

全力でピーちゃんとふざけていくと

どんどん笑いだす彼。

知識がほぼ皆無な中で挑むポケモンクイズは

珍解答続出！！

撮影も終盤に差し掛かり最後の75カット目を切り取ろう。

 

そう考えた時、頭に先ほど撮影した彼女のポーズが頭をよぎりました。

無意識に自分のアゴをさわっていた彼女、あの時は彼女の自然さを尊重しました。

兄である彼にはあえて意識的に、そしてその無邪気な笑顔を残したいためアップで撮ろう、そう選択しました。

 

「アゴさわってちゃっぴーみたいにヒゲ生えてきてないか確認してー」

 

笑い声をあげながらカメラを見て、アゴにふれる彼。

 

右の窓から差し込む光がサイド光として彼の表情を輝かし、少し影となる左側にはカラフルな前ボケをぼかして入れ、彼の中にある色々な感情を表現しようと、そう思いました。

 

小さな体に大きな器。

この写真を通して、成長した彼が

将来自分を振り返った際、無邪気さを兼ね備えていた8歳の時を思い出せるきっかけとなれば嬉しいです。