photo  by Ara
coordi by Koba
@shinyokohama

「空間の規定」

この規定は撮影時に必ず行うようにしている
空間の規定というのはカメラなどの機材設定の話ではなく
この場所はあなた（被写体）にとってどんな場所であるかを示してあげることである


そして撮影の流れである、


・被写体の観察を行い
・撮影者はイメージを沸かせ
・空間の光を見る
・そしてインテリアを見ながら
・レンズを決めて構図を決める
・新横浜店の場合は5箇条に沿ってシャッターを切る


※5箇条に関してはゆきちゃんのブログへ


もちろん物理的制限や時間などの影響により撮影の流れを決めるまでの順序が前後してしまうこともあるが、
基本的には上記で述べた流れに沿って撮影者はシャッターを切る


また、会話ができるキッズ年齢の場合は
本人との会話の際にもこの場所はどんな設定なのか
イメージを共有することでよりインテリアと被写体が調和していく

例）ここはあなたの部屋で今からくつろげる場所だよ
　　ここの化粧台で今からオシャレしないとね！


【観察・撮影のイメージ】
今回の彼は入学のお祝いで撮影に来られた
最初に来ているお洋服は入学式に着るセットアップだった
新横浜店の入り口を開けた瞬間から年長らしい元気な様子も感じとられた


普段中々着ない洋服を着ると私達大人でも脱ぎたくなることはある。スーツなどは特にそうだ


恐らく早く自由になりたいのでは？
という思考が働くと同時に着替えた時には
年長らしさが残る元気な様子を残してあげたいと感じた


上記で撮影の流れを決めるまでの順序が
条件によって前後すると述べたが
フォーマルなお洋服での家族写真やランドセルを使った
撮影に関しては被写体の観察をもちろん行うが
インテリアの制限が先にされてしまう


例えば新横浜でよく撮影するベッドでの家族写真も
靴を履いたフォーマルな衣装を
ベッドで撮影するわけにはいかない


これは意図せずただ撮影された写真になってしまう


フォーマルな衣装がしっかり残せる
ホリゾントでの撮影を行いカジュアルなお洋服な際に
元気な様子を残してあげたいと観察を行った。


そこでコーディネーターのこばちゃんが
新横浜店のインテリアに合う白ベースの
白シャツ白パン、靴とストールを準備してくれた


セットアップから開放されたラフな様子を
残してあげるため、途中でストールと靴は脱いでベットに
移動するイメージがそこで沸いた


【光・インテリア・レンズ・構図】
時間帯は11：00過ぎで天気は晴天
光は綺麗な逆光がベットに差し掛かる状態だった


ベッドといっても仰向け、うつ伏せ、座り、立ち
という大きい条件やあくびをする、目をこする、
目をつぶってもらうなど細かな条件もある


今回は被写体の状況と光の状態を見て
うつ伏せでのポーズを選んだ


ベッドの手前に来てもらい望遠レンズを選択することで
圧縮効果を狙い、背景に写るクッションや
本を副主体として規定した


露出の調整を行いシャッターを切るタイミングだが
セットアップからカジュアルな洋服、
そしてベッドに移動した彼はもう元気な年長らしさが満載だった


事前の観察以上の動きを見せてくれた彼に対して
シャッタースピードを思わず1/160にあげる


ここからはコーディネーターとのコンビネーションでシャッターを切る

カメラマンとコーディネーターはよく
撮影中に声のかけあいを行うが
彼の元気な笑顔の様子を狙うカメラマン
笑顔を引き出すコーディネーターの役割が明確になり
目線、手の位置、背景の整理もしっかり調整された写真となった


【最後に】
撮影者であれば撮影の際にどの場所でとるか、
どんな写真をとるか、
どんな構図でとるかなど選択をするが


まずは被写体の観察、そして空間の規定から
上記で述べた撮影の流れに沿って
撮影することがライフスタジオのカメラマンである


来ていただいたご家族様、被写体のみなさんに
感動いただける写真を残すことはもちろんであるが、
私達のエッセンスを加えていくことが
お客様の感動を超えることにつながると私は思っている


よって私は空間を規定する