photo by Akane Ouchi
cordi by Chappy

来店した時は照れてママさんから離れなかった男の子。
最初は名前を聞いても伏せて隠れたりと男らしいというより子供らしさを強く感じた彼でした。


ただ、ママさんとの関係性や自然に行う仕草がとても絵になる子で、
撮影に入る際に大内さんとイメージの共有を行い、それに伴った衣装提案をしました。

カッコいい、というよりは最初に感じた子供らしさを優先し、
シンプルなカラーパンツに重すぎないデニムジャケット、カラーを統一させたスニーカー。
そこに選んでいただいた他2着には使わなかったキャップを合わせ、全体的に盛りすぎない、
自然体が生きるコーディにしました。

撮影スタイルも走ったり、変なことを口走って笑わせるというより、ゆっくりお話ししたりオモチャをセットして誘導したりと穏やかな撮影が和やかに行われました。


そんな中生まれたのがこの1枚。


圧縮技術で頭のてっぺんからつま先ぎりぎりまでをフレームに収め、
さらには彼の自然さを誘発するように「あくびしてー」と声をかけたら出て来たのがこのポーズ。

少し癖っ毛な彼の髪と、つぶらな瞳、いたずら心からか楽しそうな口元、全てがマッチした写真だと出来上がった成果物を見て確信しました。


写真に必要なのは技術とマインド。
それぞれどんなことかを上げればキリがないし終わりがないものだ、
と大内さんに日々教わっている中で、マインドの面で大きく勉強することができた撮影でした。

彼の自然体がこれから先、男の子らしくなっていく過程で変わっていくことは明白ですが、
その痕跡を残せたことがママさんにとっても彼にとっても良いことであると信じて。またお会いできる日を願ってます。