@Shinyokohama
Photo by Ouchi Akane
Cordy&Write by Kanasugi Mayu
 
蛍光灯の光には「色温度」というものがあります。
同じ光でもその明るさによって色が違って、また与える印象も違います。
 
ライフスタジオの蛍光灯の光は２種類あります。
白い色とオレンジ色、白い方が色温度の数値が大きい＝明るく、少し青みがかっていて涼しげな印象を与えます。
比べてオレンジ色の方は数値が小さく、その分人に安らぎや落ち着きを与えます。
基本は自然光で撮影しているライフスタジオですが、写真のイメージやその場の明るさに合わせてこの蛍光灯をつけたり消したりして使っています。
 
この写真では被写体の背景にあるライトボックスでオレンジ色の蛍光灯をつけています。
午前中の優しい光が画面右手から降り注ぐ中で、さらにこの写真に暖かな雰囲気を加えているのが背景のオレンジ色のライトの効果です。
この光がないと被写体の背景はただの白い空間、せっかくのこの被写体の柔らかな表情、被写体に当たる柔らかな光とかけ離れてしまいます。
 
ライフスタジオは「インテリアと被写体の融合」を目指している写真スタジオです。
インテリアというのは木や棚や壁という物質だけではなく、「光」というのも含まれます。
この写真の場合はライトボックスの光ですが、時には窓から降りそそぐ光という場合もあります。
 
短い時間の中で画面の四隅にまで気を配る、そうすることで被写体から背景まで統一された写真が出来上がるのだと思います。