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投稿日:2017/7/12

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恥ずかしさの瞬間
 
Photography by oikawa
Coodi by Kaori kinoshita
 
恥ずかしさの瞬間 それは心と心が寄り添いあう瞬間でもあります。
言葉を使い、キャッチボールを繰り返すことは、心が近づいていく瞬間を生み出すことです。
今回フォトエッセイに書いているお子様は、とても恥ずかしがり屋の子でした。恥ずかしがり屋のお子様の心をどうやって少しずつ開いてもらい、その子らしい表情を引き出すか、それは被写体の性格やタイミングをみながら、コーディネーターと共に声をかけ続けることでもあります。そうすることによって心と心が寄り添いあう瞬間に出会えるからです。
 
私たちは日々75CUTの中でストーリーを構成しながら撮影を行っています。
被写体をただ立たせただけの姿で撮影するではなくて、被写体を動かしながら撮影をするスタイルのものです。
それにはあらかじめ、相手を知る必要があります。それがのちにポーズにいかされるものになるからです。
例えば、着ている服にもそれが適応できます。みんなスーツのような服を着ていれば、家族撮影の時のポーズも変わってきます。
スーツはいわゆる正装でもあり、床に座らせて撮影を行うと、座高が低くなるため、ズボンの裾が上がってしまい、裾から靴下などが見えてしまったりします。無理な姿勢は体のラインや衣服の乱れも多くなってしまうからです。
だからこそ目に見える衣服などからストーリーを構成していかなくてはいけません。
 
今回のお子様の撮影は入園でした。園服をお持ち込みされ撮影していく中で、色々声をかけ続けていました。
例えば、鞄の中に何か入っているの?ボタンを触ってみてなど、動きが生まれる声掛けをしていきます。
この時は、お子様に帽子を持ってみてとお願いしました。
そうすると彼は顔を隠すような仕草をしました。そこで、私の中で何かがつながった感覚になったのです。
それはなにかというと、恥ずかしがり屋な彼とこの動きがつながった瞬間でもありました。
私は彼に、再度顔を隠してとお願いしました。そうすると彼はまた顔を帽子で隠し始めました。
 
そして私は、その間“光”と“背景のバランス”を再度見直しながら、彼の動きに合わせて写真のシャッターを押しました。
 
彼の恥ずかしがり屋な性格、それに合わせた動き、そしてその瞬間を待つ私。
それがすべて合わさりあって出来た一枚なのです。
 

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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