優しいパパと、優しいママと、頼りになるおねえちゃんに見守られて。

なんだか楽しいなあ。

 

でも…なんだか眠くなってきちゃったな。

そういえばさっきから知らないお兄さんお姉さんに言われてママは少し遠くにいるし、

ほんとはぎゅーってしてほしいのに。

寂しくなってきちゃった。

---

そんな心の声が聞こえてきそうなほどに、彼女は撮影を頑張ってくれる中で涙をぽろぽろこぼした。

ママが抱っこをしてくれると、指をちゅっちゅしながら目を閉じる。

全体重をママに預けて、まどろみの中へ。

しばらくママの腕の中で撮影を続けていると、ものの数分で目を開ける彼女。

（あ…起きちゃった…！ごめんっ）と思った時、

ママの温もりに包まれながら目をごしごしする。

その子どもらしい仕草になんとも癒され、そんな瞬間を残したくてシャッターを切った。

彼女が被っていたのはいちごの帽子。部屋はカラフルなおもちゃ部屋。

色の要素がかわいかったけれど、彼女の仕草やフォルムそのものに注目してほしくて、色のない世界に瞬間を閉じ込めた。

あくまでその瞬間をちょっとだけ覗いているような雰囲気にしたくて、壁越しに。

ママの、彼女を優しく包む手。彼女のむちむちな腕。まあるい背中。

それらすべての要素が写真をより意味のあるものにしてくれた。

 

ママのお膝にちょこんと座っているのも、ママの手で身体が隠れるほどの小ささも、ほんのわずかな間で。

子どもはどんどん大きく成長していく。

 

でも安心して。

いつだって、ママや家族みんなに守られているよ。大丈夫。

 

Lifestudio Fujimino

Photo >> Kii

Coordi >> Pei