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大宮店
scrollable

note.7 インテリアを生かす

投稿日:2023/4/28     更新日:2023/4/30

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Photo by TAKUHIKO

自然光溢るる中で。

何も足さなくても彼女を優しく包み込む光で溢れている。

目線は少しあげて。インテリアの斜線と、ドライフラワーの写り込みが画角にさらに彩りを与えてくれる。

頬杖をついた手と逆の手を、着物の袖口に持ってくることで、

彼女が持つどこか儚げでアンニュイな表情をより引き立たせているような気がする。

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Photo by MARU

お昼時。おもちゃ部屋の一角に、光が入り込む場所がある。

そこに何もなくても、光があればそれが写真をもっと面白くしてくれる要素になり得る。

 

ふと座ってもらったときに彼女は足をこのように可愛らしく揃えて見せてくれたのだろうか。

やろうと思ってもなかなか出来ない微妙なズレと内を向くつま先。

着物と同じ柄のお揃いの草履だから余計に、大部分を占めるシンプルな白との差がついているように思われる。

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平面的なインテリアだから、普通に撮るだけじゃもったいない。

そのインテリアに近づけて撮るだけではなくて、

広い空間のその奥行きを使って目に見えている空間とは少し違う見え方にすることができる。

月のオブジェがまるで額縁のように、余分な要素を引き算してくれて、

彼が楽しく遊ぶ瞬間をより引き立たせてくれるように思う。

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photo by Soo

1/400s 88mm F2.8 ISO200

大宮の外にあるガゼボから少しのぞくと、

まるで物語の主人公かのように被写体を引き立たせてくれる時がある。

枠がフォトフレームのように見えるからだろうか。

それともガゼボを彩る草花がそうさせるのか。

彼女を照らす強い光が、ドレスに反射してアクセントになり、

それとは反対に少し落ち着いた光の中でそっと花に手を伸ばす彼女の仕草が

写真にメリハリを与えているのだろう。

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photo by Soo

大きな出窓の片隅に。

普段はカーテンが開かれていて外の木々も写真を彩ってくれるが、この1枚は少し違った。

レースのカーテンを少し引き、光や背景がシンプルに、柔らかになる。

ドレスのレースの質感ともリンクして全体的にふんわりとした印象をもたらす。

画面が単調にならないように仕事をしてくれるモザイク壁は、

目の前の何かを挟むことによって強い線が控えめになっている。

 

本を静かに見つめる彼女を、そのまま真正面で撮るのもまたきっといいのだろうが、

この時は少し背中側から。

彼女の視界から「カメラ」というものがきっとあまり見えなくなって、

より飾らない、彼女自身の良さがでているのだろうと感じる。

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