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名古屋西店
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Layer【写真分析】

投稿日:2024/1/29     更新日:2024/2/29

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”Layer”

Photo.OHAGI Styling&Coordi.Sacchan


『センスとは技術の引き出しの多さではなく、引き出しからどの技術を取り出すかがセンスだ。』

リスペクトする先輩からのお言葉だ。

 

そんな普段はしない、私の引き出しの話をしようと思う。

 

私は撮影をする時、レイヤー(層)を重ねることを意識している。

①手前にものを置く

②被写体

③奥の壁

3つのレイヤーを重ねることにより、奥行が生まれるのだ。

今回は決して広いとは言えない名古屋栄店で、引き出しにある技術を駆使し、

限界までレイヤーを重ねることにチャレンジした写真だ。

ただ、写真の前に話さないといけないことがある。


私のブログにはたびたび登場するが、名古屋栄店には、さっちゃんという強力なスタッフがいる。

撮影ができる!アシスタントができる!お子様も大人も着付けとヘアメイクができる!

あと声が大きい!(笑)

そんな彼女とだから作れた写真が今回の写真だと思っている。

この写真が生まれるまでに踏んだプロセスは以下の通りだ。

 

①ヘアメイクの方向性

 念頭は店舗のキャッチコピーでもある『一度きりのLIFE 今を輝く瞬間に』

 撮影の合間を利用し、ネットを駆使しながらの数日間打ち合わせを重ね、スタイリングの方向性が決まる。

②写真の方向性

 ポージング・小物・背景に至るまで、参考にした写真の何ができて、何ができないのか取捨選択をする。

 もちろんこれらもリアルタイムで彼女に相談して数枚に絞り、方向性が決まる。

③現場でのアイディアを活かす

 当日の思い付きで、花に関わるお仕事をしていたいっちゃんに生花を買ってきてもらう。

 さっちゃんはいつの間にか打ち合わせになかったティアラをモデルに付け始める(笑)

 

だが、これらがうまく科学反応し、当日のサンプル撮影は大成功に収めた。

事前の打ち合わせ・現場での思い付きを実行するための行動力

これらはサンプル撮影において最も大事な点である。

恐らく、この写真は誰ひとり欠けても、生まれなかった写真だ。

面と向かっては恥ずかしいので、ここで改めて記す。

さっちゃん・いっちゃんありがとう。


レイヤーと光の話

□70mm □F5.6 □1/160s □ISO320

なるべく奥行きのある写真が撮りたいと事前に伝えていたため、撮る場所は決めていた。

レイヤー①フィルターのような前ボケ

レイヤー②手前の扉

レイヤー③被写体

レイヤー④黄色い壁

レイヤーがあまりボケないように、絞り気味に。

自然光が袴に当たるようにしゃがんでもらい、反射した光で顔を明るく照らす。

光が下から上に上がると、人物が可愛く写らない光なので、顔の角度を傾けてサイド光のようになるよう調整。

顔に当たる光の明暗差が強い。顔周りの光のコントラストを弱めるため、

レースの前ボケが顔にかかるように微調整する。

これにより、レイヤーが新たに追加され、幻想的な演出を加えることができた。


 

私は、写真はセンスではないと断言したい。

良い写真とは、すべてに公式があるのだ。

公式化された知識や技術の組み合わせがセンスである。と私は考える。

 

そして、こう考えるほうが好感が得られる…

(真面目な話をしたので、ダジャレで締めてみた)

 

過去一番長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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