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水戸店
入院記
投稿日:2013/6/3
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今年に入ってから、歳のせいか どこがどうという訳ではないのだが、
「体調ばっちり!」といえない日が増えた気がしていた。
体力に自信のあった私が、なんとな~くいつも倦怠感にとりつかれていた。
それでもそれが日常化すると、その状態が普通になっていくもので、
それが「歳をとる事」だ、と思っていた。
しかし、5月の中旬を過ぎたある夜、熟睡していたはずなのに、
突然胸が苦しくなって目が覚めた。
肩も重く手汗脇汗びっしょびしょ。
起きて症状が治まるのを待ちながら、結局明け方までYouTubeで
”究極に眠くなる曲”や”超癒される曲”をかたっぱしから検索し聴いているうちに
空が白んできて、ちょっと眠気も降りてきた。
明けた日は幸い休日だったので、一日ゆっくり過ごしたのだが、
その日の深夜、また同じ症状に襲われた。
あくる日は「9回裏」の日。休みたくないと思って必死にまたYouTubeのお世話になるも、
朝もまだ症状が残っていたので、「9回裏」はお休みして、思い切って病院へ行った。
多分「ストレスでしょう、とか更年期でしょう」と言われると思っていたのに、
背の高いちょっと素敵なドクターは、私の症状を真剣に聞き、心電図や超音波など幾つかの検査を
すぐにオーダーした。
検査結果を待つ間、待合室で又同じ症状に襲われ、近くを通った看護士さんに助けを求め、
私はベッドに寝せてもらった。
先ほどのドクターが来て、狭心症の疑いがある為、結局そのまま入院しましょうという事になった。
あっという間に心身ともに弱気になった私はもうこのドクターに”全部預けます♡状態”になった。
ベッドは一杯ですが、無理やりあけましたから と言われ
入った病室はお世辞にも快適とは言えないものだったが、先生がいるという安心感で
その日は発作も起きず朝を迎えた。
2日間、点滴とホルター心電図といういつも装着している心電図を付け、うっとうしくも
安静を守っていたが、結局決定的な原因の決定には至らず、ドクターチームから
「心臓カテーテル検査をしましょう」という提案がなされた。
検査のリスクや手法の説明は、とても恐ろしいものだった。
カテーテルを心臓に通すだけならまだいいが、通した状態で、なんと『擬似的な発作起こす』事を
左右の心臓動脈5回ずつ、計10回行うというものだったのだ!
原因を突き止めなければ適正な治療も行われない・・・・・。同意するしか選択肢は・・・ない。・・・
どきどきの検査当日はやってきて、本当に発作を10回体験し、ホントの発作(?)の時の
5倍苦しい思いを味わった。
今もその状況を思い出すと、手に汗をびっしょりかいてしまう。
入院をしたら、多分何もすることがないので、この機会に沢山本を読もう、文を書こう、考えようと
思っていたのに、実際は自分の体に気持ちの全てが集中し、どうしても脳がいう事をきかなかった。
その時に必要な事を、脳が最優先に選択させるものなのだとあきらめた。
入院中、こんな事を考えました、こんな文を書きました、などと発表できずすみません。
結局、狭心症の状態だったのだが決定的な原因はなかったので、発作を抑える薬が処方され、
4泊5日の入院から解放されることとなった。
退院の日、一人で歩いて帰ろうと思っていたのだが、
「そんなこと言わないの。」と実家の母が病院まで車で迎えに来てくれた。
そのまま一旦実家に帰ると、お茶と温かいお風呂が用意されていた。
子供が幾つになろうと、母は母であってくれる。
母の優しさに私は本当に胸が熱くなった。
夕方に家に帰ると、暫くして息子が小学校から帰ってきた。
「あー、ママ!帰ってきたんだね!」
「いんたい おめでとう!!」
いや、引退はしませんから・・・。
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