「明日は幹子さんのスケジュールどうですか？」

ピョンちゃんから電話がかかってきた。

きた！また突然やってくるのだ李社長。

水戸2号店をつくることを宣言しながら、なかなか詳細や計画を社長に報告せずにいた私。

2号店を作ることを決定し、そのために水戸店の理念を構築し、今度はみんなでミッションを

考える作業を終えたばかり。

そして契約も終えたばかり。

3つの理念を絞り出した私は、ちょっと脱力していた。少し脳みそが酸欠になっていた。

それでなかなか勢いのある事業計画書を社長に出せずにいたのである。

ま、ただの怠惰ともいうが・・・。

2か月前に宣言した計画。どうなっているのだろうと心配されるのは当然である。

普通の会社なら「どうなってんだ！！さっさと報告に来い！！」という所であろう。

それが、「明日行きますぅ。」という社長。

当日、タカノリさんの運転する車に乗り、

二人羽織のごとく、ピョンちゃんも一緒に水戸まで来てくれた。

来て下さった・・か。

いつも要所要所で現れ（て下さる）る社長。

だからドキドキもするけれど、社長達に会えるのが本当に嬉しい。

来てくれる、そのことひとつが本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいなのだが、

面と向かってそれを社長に言ったならば、

「あぁ～？！」と怪訝な顔をして、手をシッシッと振られるだけなのはわかっている。

だからこっそりここでお礼を述べさせていただきます。

で、当日ニコニコしながら3人は現れて、

社長は私を見るなり一言こう言った。

「みぎごさん～、歳とったですぅ。」