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読書⑩『受入れる』加島祥造著を読んで

投稿日:2012/9/20

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この本は、未央ちゃんからお奨めいただいた本である。

「受け入れる」ではなく「受入れる」である。

この字面からもすべてひろく、救い(掬い)、受とめるイメージが沸く。

流れるように、難しい言葉ではなく、優しい言葉で、詩のように語りかけてくれる。

解りやすく、理解もしやすいが、実は難しい。

頭ではすっと理解できるが、体現は非常に難しい。

なぜなら生きていく上での真理が書かれているからである。

真理ほど、俗人に体現させるのが難しいものはない。

みなそれを理想としているから。

そうすべきことができなくなっている人間。

筆者は、その理由に、「はじめての自分」を忘れているからだと説く。

こころが広いから、受入れるのではない。

受入れるから広くなるのである。

たとえば、偶然を受入れると、思いがけない道に導かれ、時には

運命を変えるものとなる。

求めるものばかりものばかり選んでいると、

人生のスリルも、意外な成長もないよ・・・

沢山の大切な言葉ばかりが綴られている。

静かに自分の心と向き合いたい。

そんな秋の夜に最適の本である。

未央ちゃん、良い本をありがとう。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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