『ヒューマンスケール』 ・・・人間の感覚や動きに適合した、適切な空間の規模や物の大きの事。身体尺度。 （Yahoo辞書より） 今、私たちの社会の文明は、一部の後進国やグローバル化に飲み込まれていない 国々を除き、飽和状態であるよいえよう。 原子力は、計り知れないほどの恩恵を私たちにもたらしてくれはしたが、 それを覆すほどの取り返しのつかない事が起こってしまいました。 恩恵、とは今言える事であって、スローに発展していったとしても、 それはそれで結果として得られた状態を、私たちは受け入れているに違いないと 思う。比較がないのだから。 もちろん人命にかかわる事に絞って言えばこれからも発展して欲しいと 我儘にも思っているが・・。 人間は本来、感覚的に捉えることができるヒューマンスケールをもっている。 今の私たちは、体感できるものの限界を超えた中で生きている。 「進化」の対義語は果たして「後退」なのだろうか。 文明は私たちの望むところとは別の要素が多分に含まれていて、大いなる権力 や経済、資本主義を抜きにしては方向性や可能性すらも道筋がたたないもので ある。 地震によってさまざまな事態が引き起こされたのをきっかけに、私たちは今 「生きる」という事の真の意味を問いはじめている。 今がすべてをニュートラルな状態に戻し、私たちの体、感性が異常でないペースで 脈を打つ生活にするチャンスではないだろうか・・・。