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水戸店
scrollable
Brother
投稿日:2011/6/30
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私には、3つ下の弟がいる。
私と弟とは、互いに成人してもかなり仲が良かった。
一緒に飲みに行ったり、互いの彼、彼女を紹介しあったり。
家族思いの、頼りになる弟だった。
私は長女だけれど、跡継ぎは弟という安心感もあってか、
お気楽に生きてきた。
7つ下に妹もいるが、彼女はおしゃべりな上の2人を冷静に見て育ち、
おっちょこちょいな私に似ず、とても落ち着いて優しく、家庭的である。
でも とにかく3人ともとても仲が良かった。
ここで、2度、過去形の「仲が良かった」を使っている。
では 今 仲が悪いのかといったら そういう訳ではない。
弟は、私の実家である写真館の跡を継ぎ、
そしてこの水戸店を ライフスタジオへと導いてくれた恩人でもある。
しかし、訳あって、弟は水戸を離れ、独立した。
いろいろな事があった。
でも、私は 今の弟の状態は、真の意味での本当の彼ではないと思っている。
そう信じている。
誰よりも父と母を愛して大切にしていた。
アメリカの大学の卒業式で、彼は2科目で主席をとった。
彼の留守を4年半待っていた家族への想いを書いた卒業の言葉に
家族みんな涙した。
彼の4年間撮ってきた写真もまた素晴らしかった。
私は彼を本当に誇りに思っていた。
彼の目は、今 違う世界を見ている。
それは、私からすると 現実とちょっと離れているように思う。
大切なことの半分くらいを、どこかに置いてきてしまったのだろうか・・・。
何が彼を変えたのか、それは解らない。
でも彼は今の選択を正しいと信じ、進んでいるのだろう。
それはそれぞれの価値観だから仕方のないことだ。
こう文字にしてしまうと、
彼が間違っていて、 私が正しいと言っている様な 印象になってしまうが、
それは違う。
誰もが自分が正しいなどと、そんな事が言えるだろうか・・・。
私は、彼の本質、優しさ、本来の人間性がとても好きである。
弟にも、私にもそれぞれの家庭があって、棲む世界は違う。
お互いの価値観や生きる道があってしかるべきであるし、
それが当たり前で尊重すべきことである。
誰もが、生きている以上、過去には戻れない。
でも今、
あの若かったころの自分たちの姿にまた戻りたいと思っている 自分がいる。
年をとったからだろうか・・・・。
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