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水戸店
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家庭内討論
投稿日:2010/9/30
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この半年、殆んど毎日 主人ときちんと顔を合わせるのは朝の30分のみ、
夜は子供を寝かしつけたまま2時間程寝て又、今度は主人も寝た深夜に
起き出して、本を読んだり、パソコンに向かったりする日々。
お恥ずかしい話だが、本を読んだり、いろいろやらなくてはならない事、
やりたい事、自分だけの時間の確保の為、主人には、
お願いだから夜の一人の時間を邪魔しないでくれ~と
祈るような気持ちで接していた。
やらなくてはならない事が山ほどあるのに、子供の明日の準備の確認も
しなくちゃいけないし・・・・。
する事を考え出すと、ほんとに申し訳ないけれど、主人の事が一番
おざなりになっていた。
子供のお迎えも彼が行き、食事を作って食べさせて、今からお風呂
という所で大抵私が帰宅し、その後は子供と私の時間。
彼は一人。
彼は一人で何でもできる人だという事に、感謝しつつも、
帰宅の遅い私は、ある意味働いているんだから当然でしょと、
あぐらをかいていた。
この2年はそんな生活だったが、
私は私で、彼の気に入らないところがやたらと目に付き、
ず~っと無口な関係が続いていた。
そんな よくない状態を続けていたまさに 今月、
課題の本が「これからの正義について・・・」
中でも カントの理論の5章で語られている “人間の尊厳”。
この部分を読み進むうちに、もう この状態を維持していく事に
限界を感じた。
よし、今夜こそじっくり話そう。そう決心した私は、
丁度まだ起きていた主人に「ちょっと話したいのだけれど」と
話しかけると、主人もいつもとは違う私の調子を感じたようで
今までの事、主人に対する気持ち、どんな人生にしていきたいと
思っているか、どこでこんな風になってしまったのか、
もう 今迄きちんと話せていなかった事を たくさん話し合う事ができた。
彼はどう感じてきたのか、何を思ってきたのか。
今までのすれ違いを、やはり彼も何とかしなければと思っていた。
話は 沈黙があったりして気がつくと明け方4時過ぎ。
深刻な話ではあったが、この機会を失っていたら、
もしかしたら 彼とは別な道を歩む選択をしていたかもしれないと思うと、
このタイミングでこの本に出合えたことに、
運命的なものを感じざるを得ない。
私は今まで、「私の尊厳は何処?!」
と 思いながら鬱々と過ごしてきたのだが、逆に私も彼の尊厳を
軽んじていたのだと気付かされた。
手遅れになる前に、この本を読めたこと、彼と話せたこと。
何に感謝してよいのかわからないが、とにかく
今 後悔する前に行動に移せたこと、心から感謝するのみである。
(未婚の方にはヘビーだったかもしれませんね・・・)
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