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水戸店
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自転車と散歩

投稿日:2015/2/5

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自転車を買った。
ギアなし。1万円の折り畳み式。
水戸は、水戸駅以外に駅が無いのと、ちょっと離れたところに行こうとすると、パスが40分に1本だったりする。だから 何処に行くのでも、必然的に車ってことになっちゃう。
これまで水戸店のあった百貨店には自宅から自転車で通っていた。けれど引っ越したことと、百貨店に留めておいて、なんと3年の間に5回も盗まれた!
だからもう、自転車はいいやと思って、もうずっと自転車にも乗らないし、外に出る時は車にしていた。
おととい転機が訪れた。
ライフスタジオの哲学サークルに、社長の友人の「哲学先生」がいらした。哲学先生とは、哲学サークルの始まる少し前に実は水戸で1度お会いしたことがあったが、社長と私が話している間、ご自身はニコニコしながら「散歩をしてきます。」といって出かけられた。水戸の何にもない場所で、つまらなくないかなあと私は心の中で心配していたけれど、話が終わったころに、またニコニコして戻っていらっしゃった。
先日、哲学サークルで、私は、「今の現状だと、孤独に一人で哲学をしているのだが、他の店舗のように討論ができず、自分の中から発展することが難しい。どうしたらよいだろうか?」と悩みを話した。哲学先生は、いろいろ真面目に答えてくださった最後に、「そしてたまに散歩することです。」と言った。
そうか、よく考えると日本の文学史に残る作家さんは散歩が好きな方が多かった。池波正太郎さんが、散歩の時に立ち寄られる名店などは、それだけで本になっていた。
私は、まだ数回しかお会いしていない哲学先生をすでに崇拝している。まず頭の中に哲学が詰まっているというだけで私の中では尊敬の対象なのだ。
散歩か・・・。私はあまり歩くのが好きではない。目的地になかなか到着しないからである。なら早く着いてしまいたい。足も疲れるし。重い荷物を持ったりしたら、帰り道後悔しながら歩くことになる。
でもそもそも、散歩は散歩なのだ。目的地に行くことが散歩ではない。多分哲学先生がどんな場所に於いても散歩を楽しめるのは、目的地に着くために歩くことが目的なのではないからなのだ。
散歩は思考を停止させたり、逆に考え事をしたり、いつもは目に留まらない些細なしかし楽しげな発見をもたらしたりするのだろうな・・・。現にたまたま、歩いていたりすると、何年もとおっている道であった筈なのに、新しい発見をすることもあった。
そうだ、自分の足で、外と自分とを一体化させ、風を感じ、目的を変えてみよう!
なので、ちょっと疲れたり、荷物が多い時には自転車に。なんでもない時には自分の足で歩こう!
頭の中では、哲学先生の笑顔を思い浮かべながら。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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