Photogenic
水戸店
【 素。】
投稿日:2021/6/20     更新日:2021/6/21
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この子が来たのは6月半ばの朝、七五三でのご来店。
三姉妹の末っ子でちょっと恥ずかしがりやの女の子でした。
撮影が始まり、恥ずかしさから表情が硬かったのを覚えています。
しかしそれは最初だけで進むにつれて彼女らしい笑顔が出てきました。
そして時折見せる真面目な表情を見た時にこれが彼女の本質であり、
末っ子ながらしっかりとした芯の部分だと感じました。
75カットという枚数は、笑顔だけではなくその子の内面を表現する写真を撮ることができます。
笑顔が被写体の本質ではなく、無や素の表情がその被写体の本質である。
私の好きな写真家がにた様な言葉を言っていました。
この言葉が毎回の撮影の時に思い出し、実感しシャッターを切っております。
あとは、どう写真を技術的によくするか。
マインドだけあっても技術が乏しければそれをうまく表現できないと思っております。
まず光。
これは逆光です。
被写体に対して後ろから光が来ている事を言います。
逆光を使う際にはふんわりさせる意味もあり露出を高めで撮影を行いますが
今回は露出をアンダーで撮影しました。
素の表情に明るくふんわりした印象はミスマッチで、合うとしたらどちらかと言うと重い写真だと感じます。
さらに表現したかったのは顔の輪郭や鼻筋にあたる光です。
アンダーめに撮影することによりこの子の綺麗な鼻筋や輪郭がより強調するためです。
次に構図。
今回は窓枠を使い額縁構図を使用しました。
額縁構図とは写真の中にもう一つ額縁に縁取られた風景がある構図で、その額縁効果で額縁の中の景色(メインの被写体)に目線が誘導されます。
メインの被写体と額縁の”明暗さ”や”色味の差”があると、よりメインの被写体が強調され引き締まります。
笑顔の写真や素の写真を含め75カットでその子の全ての本質、
わかりやすい言葉を使うとその子らしさを僕らは表現しています。
photo by Nihei
coordinate by muu
written by Nihei
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