10月の上旬、二人お揃いの色のランドセルを持ってご来店されたこちらの兄弟。 

まさに男の子の兄弟という二人は兄が12歳弟が8歳。 

二人でふざけ合いながら、激しめのじゃれ合いをし喧嘩になりそうになるが、すごく笑いながらその一瞬を楽しんでる様子でした。 

その場その場の空気感、二人の関係性を残す際にカメラマンの意図はいらず二人だけの様子を写すようにしています。 

あくまで主役は被写体の二人で、カメラマンは裏方という考えを持つのが必要です。 

そのためにカメラ目線を外してもらうのはほぼほぼ確定条件になります。 

二人だけの関係性を写すのにカメラ目線になってしまうとカメラマンを意識してしまうので写真において構成する要素が 

カメラ目線の写真＝被写体A +被写体B +カメラマン 

の３つの構成要素で出来上がります。 

しかしこれを目線を外して取る写真になると 

目線を外した写真＝被写体A +被写体B 

の２つで構成できるようになります 

こうすることにより二人だけの世界を第３者の目線からみるという視覚的効果を出すことができるのです。 

この写真を撮るほんの数日前につくば店店長の鈴木さん（きんぐ）から報道写真の話をしていただきました。 

その話が頭に残っていた自分には如何にこの瞬間を美しく撮るか、そう考えたときに出て来たのがモノクロ写真のイメージでより抽象的に、被写体たちからでる雰囲気を色で邪魔しないよう。 

この写真を見て写真から感じる暖かさや雰囲気、関係性をまた二人がこの写真を見て感じてくれると嬉しいと思います。

喧嘩をし、仲直りをして二人はどんどん成長をしていく姿を楽しみにしています。