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京都桂店
成し遂げるというのは、大抵めんどくさい
投稿日:2013/11/29
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自由になるとはどういう事なのか、未だによくわからない。
いや、正確に言うとわかっているけど認められない自分がいるのかもしれない。
例えば、仕事によって何かが抑制されているのであれば、自由の為に辞めればいい。
しかしそれは時間的自由を得る変わりに経済的不自由を得る事になる。
例えば、仕事が生きがいとなっているのならばやり遂げればいい。
しかしそれは成し遂げるために時間や精神面など多大な犠牲を払う事になる。
結局何かを得ようとするならば何かが犠牲にならざるを得ないのかもしれないが、
どっちに転んでも果たしてそれが自由だとは思えない。
先日引退を表明した宮崎駿監督がプロフェッショナルに出ていた。
宮崎監督ではないが「かぐや姫の物語」公開されたこともあってみかけることが多い。
その一時間という短い時間からみてとれる彼の姿勢は圧巻で、伝えたい思いや伝えるべき思い、
それが伝わるように1ミリの妥協もなく貫き通す。
文字通りプロフェッショナルだった。
しかし彼は作業しながらず〜っと口にしてる言葉があった。
「めんどくさい」
まあたまたまヒューチャーされていたのかもしれないけれど、彼にとっては長年働いてきた
経験による人生のキーワードとなっていたのではないかなと思う。
さらに
「ナウシカが終わったら辞めようと思っていた。あんなつらいのはもうこりごりだ」
とも言っていた。
ということは20年以上めんどくさいことをやってきたということになる。
妥協もせず。
その原動力についてはジブリの映画を見れば自然とわかるかもしれないが、
彼にとってその「めんどくさい」事がめいいっぱいできるということが「自由」だったのかもしれない。
そして年月を重ね「自由」の価値観に変化が生まれてきた今年、引退を表明したのかもしれない。
最後に彼は「何かを成し遂げるというのは、大抵めんどくさい」と言った。
その通りだった。
そして「おまえが自由だと思ってるのはただの楽だ」と言われているようにも聞こえた。
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