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天国への道は地獄に感じ、地獄への道は天国に感じる

投稿日:2025/9/13     更新日:2025/9/13

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われわれはしばしば、目的を短絡的に得ることを幸福と誤解する。
だが、目的を達成することと、その達成に伴う充足は同じではない。

私は富士山に登ったことはありません。しかし、山頂からの絶景やご来光はテレビで見たことがあります。
このとき、あなたは私を「富士山に登ったことがない残念な人」と思うでしょうか?
それとも「登らずに山頂の景色を知っている幸せな人」と思うでしょうか?

実のところ、私はどちらでもありません。富士山に登っていなくても不幸ではないし、苦労せずにご来光を見たからといって特別ラッキーだとも思いません。
なぜ心が動かないのか。それは一つの理由に尽きます――「行動していない」からです。


感情のトリガーは「行動」にある

人の感情は、必ず行動の先に生まれます。
食べる前に「おいしい」という感情が湧かないように、実際に体験することで初めて心が動くのです。
私は富士山に登っていないし、自分の目でご来光を見ていない。だからこそ、何の感情も湧きません。

山を登る行為は、とても大変です。極寒の中で指を失ったり、風にあおられて谷底に落ちる危険もあります。命がけになることもある。それでも登山家たちは、あえてその「地獄のような工程」を踏んで山頂を目指します。
なぜか? 彼らはこう言います。「そこからしか見えない景色を見る達成感がある」と。

なるほど、スマホでご来光の動画を見ても何の幸福感も得られないのは、達成感がないからです。
何の苦労もせずに山頂の景色だけを手に入れても、本当に山を登った人にしか味わえない幸せは感じられないのです。


夏休みの宿題と同じ構造

この話は夏休みの宿題にも似ています。
最初の35日間を遊んでしまえば、最後の5日は家に缶詰になって、内容もよくわからないまま宿題を片付けることになります。
反対に最初の5日間で遊びたいのを我慢して宿題を終わらせておけば、残りの35日間は気兼ねなく遊べるし、宿題を見直す余裕もあります。


仕事や人生に置き換えると

仕事も同じです。
頑張れば成長するが、頑張らなければ成長しない。成長を求めないのも人生の選択ですが、どこかで必ず「頑張りどころ」はやってきます。
夏休みの宿題のように後回しにするか、今やるか。宿題は最終日に終わればまだいいですが、仕事や人生はそうはいきません。

20代でやらなかったことを30代でやっても手遅れなことがあるし、30代でやらなかったことを40代でやろうとしても、すでに体が言うことをきかない場合があります。
「仕事=できればやりたくないもの」という認識は誰にでもあります。しかし、今やらずに遊んで楽しい時間を過ごしたツケは必ずどこかでやってきます。そして、それはもう取り返しがつかないことも多いのです。

――大変な道(地獄のように見える行い)を選ぶことでしか、本当の達成感(天国のような幸福)は味わえない。
逆に、楽な道(天国のように見える道)を選べば、その先に待つのは苦しい現実(地獄)である。

だからみんなで地獄の道のりを歩こうぜとはもちろん思わない。選ぶのは自分であり、生きるのは自分の人生であるから。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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