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京都桂店
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写真分析70
投稿日:2012/12/30
831 0
構成要素
155mm f2.8 1/125 iso250
光:
右からの蛍光灯で被写体の正面から光が当たっている。
左のレンガにも光が当たるように配置して暗い印象になり過ぎないようにしている。
被写体の右頬に大きな影が出来ている。
被写体に対して正面から光が当たっているので、全面に光が当たってのっぺりしてしまう可能性があるが
ほんの少しだが正面よりも奥、逆光気味に光が当たっているので頬に影ができて顔に凹凸ができる。
ポージング:
腕を頭の後ろにまわしてもらっているが、それをお願いするかしないかで写真の雰囲気が全然違う。
この写真は腕を頭の後ろにして上を見上げて思いにふけている雰囲気を表現しているが、もし腕で何もしないでいたらただ上を見ているだけになってしまい、ひょうげんしたい内容がうまく伝わらない。
また、被写体に真上ではなく少し手前を見てもらっている点も重要で、はじめは普通に上を向いていたが「もう少し右見て」とお願いした記憶がある。
これくらいの角度になることで、まず左目も見えて写る部分が増える。
写る部分が増えると表情がわかり、被写体の考えている事とかが伝えられる。
キャッチライトが入る角度にもなっている。
フレーミング:
写真に写っているものが被写体とレンガの壁しかないくらい圧縮されている。
被写体の表情や仕草、写真の雰囲気だけが伝わるようにフレーミングされている。
割合として被写体が8割でレンガが2割で、レンガは望遠の関係でボケているのでほぼ被写体にしか注目がいかない。
上部は帽子を深々とカットしている。これに関してはもう少し余裕があっても良かった気もするが、
被写体に集中させるという目的のためのトリミングといえる。
右部は少しだけ被写体の前に空間があるようにトリミングされているが、これがなければさすがに窮屈な
写真になってしまうので、これくらいの空間があることがベストと考える。
下部
襟の下、右ひじの下でのトリミング。
こちらも同じく不自然にならないぎりぎりのトリミングにしていて、もしひじの上などでトリミングしていたら顔とのバランスなどもくずれて重心がうえにいってしまい、不自然な写真になっていたと思う。
この写真はとにかく被写体の仕草と表情を全面に押し出す為に考えた写真といえる
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