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京都桂店
scrollable

写真分析69

投稿日:2012/12/30

767 0

 

64mm f2.8 1/640 iso500
 
構成要素
 
光:
左からと奥からの自然光。
窓際ということと、逆光気味の光になるのでかなり強い光だが、
髪の毛の光の受け具合、鼻筋の光のライン、頬の光のライン、そして手の指の
第二関節の光など、光を自分の考え通りに表現する為にシャッタースピードを上げて対応している。
 
もしもう少しシャッタースピードが遅かったりして明るい写真だったら、顔の光のラインなどは消え、
全体的に明るい写真になってそれがまちがいというわけではないが違う表現の写真となっていた。
 
フレーミング ポージング:
いわゆるクローズアップの写真だが、ポイントは三つ。
カメラ目線ではないということ。何かを見下ろしていること。そして頬に手を添えているところ。
通常、クローズアップといえばいかによけいなものを入れずに被写体の表情を切り取るかだが、
この写真の場合左を向いているのでなぜ左を向いているのかを知らせる為の意味付けが必要になる。
ただ左を向いているのではなく、何かを探しているような見下ろす仕草にすることで、左に空間を作り
カメラ目線ではない意味のあるクローズアップとなる。
その為には声かけによる誘導が必要で、撮影する前から意図がなければいけない。
最後は頬に添えてある左手。
ただ左下を向くように誘導すれば左下を向いた写真を撮る事は可能である。
しかしそれに何か一工夫加えるにはどうしたらいいのか?
一番使いやすいのが「手」である。
手を顔の近くに持って来てあげることでただのクローズアップから少しランクアップした写真となる。
今回の場合、何言ったか忘れたが左手を頬に指を近づけるようにしてくれた。
仮に同じフレーミングで手があるのと無いのでは右半分の写真のしまり方が違う。
また、単純に手を添えながらうつむくことでなやましい感じがより強調されている。
ではトリミングをする場所であるが、被写体の向く方向に空間を作る事、頭部の光の奇麗に写っているところをポイントとしてトリミングしないことから、左部の開け具合をこれくらいにした。
右部は、まず耳を切らないようにし、指の関節ギリギリのところでトリミングした。
全体的に撮りたいものがはっきりとした写真である。
 
 

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