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京都桂店
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写真分析67

投稿日:2012/12/30

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構成要素
 
200mm f2.8 1/100 iso400 モノクロ
 
光:
右からの蛍光灯。
真横ではなく、被写体の顔の6〜7割くらいに光が当たるように設定されている。
なぜモノクロなのか?
核心ポイントとなるのはパッと見てわかるモノクロ。
基本的なモノクロにする理由は光だけで表現するために彩度が邪魔しないようにするためだが、
この写真もそれに該当する。
明暗のハッキリした被写体と、背景の明暗によるグラデーション、このふたつがモノクロにする理由で
あり、もし色があったら明暗差よりも違うところに視点が進んでしまう。
 
フレーミング:
上記の通り明暗差が最大のポイントであるから、表現を極力シンプルにする必要があり、
人と光、それだけの構成にしている。
上部は髪型がかわいいこともあって髪型のわかる本当にギリギリのラインでカットし、下部は
膝上でカットすることで画面いっぱいに被写体を入れる事が出来て被写体の印象を強めている。
また、この位置で無理なくカットできたのには色の関係もある。
背景が黒なので、もしパンツが白系だったらトリミングされた箇所に若干の違和感が出てきて
そこに目が奪われる可能性もある。
 
ポージング:
このイメージで被写体が笑顔なのは何か違うので、
普通の表情でカメラ目線かうつむいているのが妥当。
 
光と同じくらいこの写真のポイントとなっているのが被写体の左手。
小物をつかんでもらっているが、この一手間が写真の質を大きく変える。
だいたいの写真を撮るとき、光を作り、構図を決め、あとは笑わせてあげたり、ポーズを決めてもらったりと色んな要素がある中でいくつかをその時できることをやる。
ところが写真に必要なのはそのすべてであり、どれかを選択することではない。
いろんな条件が加味されてすべてを実践することが難しい状況の中でどれだけ見捨てず
実践できるかがいい写真を撮る条件となる。
この写真のように光と雰囲気を作り込むと左手の一手間をつい抜きがちだが、これこそが
良い写真となる絶対条件であると考える。
 
 
 
 
 

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