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京都桂店
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写真分析60

投稿日:2012/12/23

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photo by Mr.Lee in shinmatsudo
 
構成要素
 
85mm f4 1/60 iso1000
 
光:
蛍光灯。
左の壁のみ点灯させて被写体から見て斜光となるようにしている。
一見、背景が一面ライトボックスなので点灯しないと不自然な背景になってしまいそうだが、
半分しか点灯してなくてもおかしくならないヒントが背景のよこしまにある。
あれがあることで背景がただの布では無くてちゃんとした背景になっている。
また、被写体の真後ろだけが光っていて被写体が目立つ。そして背景が光のグラデーションに
なっている。
 
フレーミング:
まず背景のよこしまについてだが、それのおかげで背景として成り立つと書いたが、右半分には無い。
しかしそれがあまり気にならないのはなぜか?
それが前ボケにあると考える。
隠れているからだけが要因ではなく、写真を見たときの目線が人に惹かれ、次に惹かれるのが
前ボケである。
また、光のグラデーションによって印象の強いところと弱いところに分かれた事も
気にならない要因と考える。
基本的なフレーミングは「線」を意識して縦と横の線がしっかりと水平垂直になっていて不自然な点がない。
ベッドのマットより上でトリミングしている点も安定感を出している。
理由は、もしベッドの足の部分が写っていたら足下に空間が出来て不安定さをだしていたと思うし、焦点距離も変えないといけなくなり、被写体との距離感が遠くなってしまう。
 
また、前ボケに入っている棚と柱もポイントとなっている。
背景が被写体に近い為に平面的な写真になりがちなこの場所で前ボケを入れる事で遠近感のある圧縮された写真となる。
しかしこれがもし棚だけが前ボケとして入っていたらその圧縮感が弱まり、ただなんか前に写ったなくらいの感じになってしまったと思う。
 
ポージング:
この写真で一番目を引くのは笑顔である。
この笑顔を引き出す為にはカメラマンがたくさんのことをしないといけないと思う。
そして笑顔を出しながらもこのフレーミングと被写体のポーズの崩れていない感じからして
おもしろい言葉を発したのだと思う。
両足が下に点いていないのもポイントで、ただ立たせただけだったら被写体の形がまっすぐ線になってバランスが悪い。
少し足を曲げる事でベッドの柵と合わせて「山」の形になる。
なにより大切なのは考えてこの写真を撮ると決めてシャッターを押している事である。
 

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