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京都桂店
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写真分析59

投稿日:2012/12/16

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写真分析59

 
構成要素
 
光:
右からの蛍光灯。
斜め45度くらいから当てているので明暗がつきすぎず明るい印象を与えている。
また、ライトボックスにより被写体だけに光を当てているので、背景が暗く落ちていて
より被写体が浮き立つ構成になっている。
 
フレーミング:
この写真の核心部分であるが、四隅の切り方を考える。
まず左右だが、切れているのは両手と帽子のつば。
一見すれば切らない方がいいような気もするが、この写真のコンセプトは
クローズアップである。
顔に集中が行くべきで、その他の部分は脇役である。
その為によれるギリギリの所まで近づく事が必要であり、その為のトリミングである。
 
まず手の切り方だが、切り方の基本として間接で切らないということがある。
それは切られたようにみえるからだ。
それを回避しつつ出来るだけ寄るにはこの写真のように手の甲で切る事が
一番自然に見る事が出来る。
帽子のツバはそれにあわせて切ったもので、そこに大きな意味は無い。
 
下部の切り方
カメラとそれを持つ手を切らないのは当然だが、大事なのは顔の位置とのバランス。
もしカメラの位置がもう少し下でトリミングされていたら顔の位置も下がり帽子の割合が増える。
そうなると顔がど真ん中にきてバランスの悪い写真になってしまう。
ということは下部よりも大切なのは上部になってくる。
目線が真ん中よりも少し高い位置にあることで下にあるカメラとのバランスなどもあって
安定してくる。
さらにもうひとつ上の帽子のグレーの巻物も関係していて、これと目線、持っているカメラのみっつで
三分割構図ができている。
均等に分かれる事でもバランスが良くなる。
 
ポージング:
クローズアップにはただの顔のアップと顔のそばでなにかをしているのとふたつのパターンがある。
この写真の場合、カメラを持ってもらっているが、それを口元に近づけるだけで一工夫が生まれて
ただのクローズアップから興味のそそるクローズアップになる。
もうひとつ大事なのは表情。
ただカメラを見ただけでは生きた写真にはならない。
形を作ったあとに最後の仕上げとして表情を作り出すことがカメラマンとして一番の仕事である。
 
 
 
 
 
 

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