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Hot Pepperミラクルストーリー 平尾勇司
投稿日:2012/12/8
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私は実はホットペッパーを利用した経験はそんなに無い。飲みに誘う友達が少ないので(苦)
出始めの頃は飲み会などが多かった学生時代だったので何度か家に持って帰った経験はあるが、
一度使うと持って帰った冊子を見る事はほとんど無くなり、むしろあの分厚い冊子を処理する大変さの方が記憶に残っている。
ではなぜ今頃になってこの本を読もうと思ったのか。
それは単純に無料冊子のお金の流れが知りたかったのと、基本理念が「自分で考え、決め、動く人間」と
書いてあったから。たったのそれだけだった。
契約社員が全体の8割を占めているホットペッパー。
理由は新規事業の立ち上げリスクの減少と、「動く組織」の結成。
私は契約社員がいいとは思わない。
なぜなら契約上、一人ひとりの価値を上の人間が軽視しがちになってしまうことと、一人ひとり
の差別化がはかれず「誰でもいい」風潮が発生してしまうことがあるから。
しかしこの会社では契約社員という立場がいい方向に働いたと書いてある。
理由は新規事業であること。
新しい事を始めるには「勇気」が必要だ。
リスクを恐れない人間を早急に集めて結果を出すには正社員は適切とは言えない。
なぜなら正社員には守るものが多すぎてどうしても腰が重いかららしい。
そもそも筆者もリクルートの中で出世コースをはずれた人間だったようで、恐れるものは何も無かった。
しかも筆者は私が懸念しているスタッフの「軽視」という部分も気にしていて、組織図に全員の名前を
載せるようにしている。
これは「自己重要感」を上げ、さらなる向上が生まれるいい環境作りなのではないかと思う。
『選択と集中』
私達の聞き慣れた言葉がでてきた。
ホットペッパーができる前にもタウン誌というのは数多くあった。
なのにどうしてホットペッパーは成功したのか?
それはその地域、飲食、クーポンに特化したからだ。
今までのタウン誌も地域性はあったが、特化していなかった。
飲食や物件やカルチャーなど色んなものが載っていてターゲットが曖昧であった。
また、クーポンを掲載の絶対条件として契約することで利用者に「探す」と「お得」の
一石二鳥さを与えること。
これらはすべて「選択と集中」であり、自分達が「何」を目的として提供して行くのかがはっきりしている証である。
では、私達はどうであろうか?
私達が使う「選択と集中」という言葉に経営に関する内容は皆無であり、使う内容はいつも自己の
変化発展プログラムの中でである。
たしかに自己の発展の為に「選択と集中」をすることが重要ではあるが、それが結局どこにつながるのかが決まっていない為にいつもフワッとしてしまうのが現状である。
もうひとつは経営に関して考える余地があまり無いのも考えられる。
一つの店舗で今以上に売り上げを伸ばすのは不可能であり、もはや上限まで来ている。
私は自己の発展と店舗の発展、もしくは会社の発展を同じ事と考え、全てに関係する事柄に「選択と集中」をうながしていかなければいけないと思っている。
それが写真であるのか、商品であるのか、お客様との関係性であるのか。
主体的に生きるには全てをつなげなければいけない。
『目標と目的』
うちの会社はよく言う。
「目標は何だ?」と。
すぐ答えられる人間はあまり多くはない。
それは、目標が無いということは生きる目的をそこに置いていないという証拠にもなる。
また、作った目標が達成されずにフェードアウトしてしまうのも同じ事が言える。
目的が無いのだ。
この本に書いてあった印象深い言葉
「目的は壮大に、目標は数字で」
当たり前なんだけどいざ自分の事になると曖昧になってしまう事。
これを人生のベースにしたいと思える言葉でした。
また、成功しない事業の理由のひとつに「実行しないこと」であると書いてありました。
実行しないこと・・・それはどういうことなのか?
思い当たる節を考えてみると、ほとんどのことがそうであった。
例えば会社として決められたこと、もしくは上に書いたように自分で決めた目標とか、
そういうものは形としては存在していて、自分のその中にいるんだけど、終わってみると
なんかやった気がしなかったりいつの間にか辞めてしまっていたりすることが多い。
店舗レベルで行くと、本当に小さなことが毎日のように何かが決定したり変更したりする。
しかしそういうものは最初はやってもやらなくなり、亡き者になる。
「やったけどだめだった」のレベルまでも到達していない、いわゆる「実行しない」ことなのではないか。
そういう空気の現場はえてして変化が無く、毎日が同じである。
その日がこなせればそれでよくて、現状をよくしていこうという気持ちはあまり出てこなくなる。
私はそれが「成功」しない原因ではないかと思う。
こうしてホットペッパーが成功した理由を色々読んでみて思ったのは成功している会社は共通点があるということ。
それは働く一人ひとりが共通認識を持っていること。
部長であれバイトであれ、目指す方向がある程度統一されていることだと思った。
それを実現する為のツールが上に書いたようなことであり、そうすることで会社は成功していくのではないだろうか。
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