Staff Blog
京都桂店
scrollable
写真分析55
投稿日:2012/11/28
693 0
photo by Mr.Lee in shinmatsudo
51mm f3.2 iso800 1/60
構成要素
光:
自然光のみ。
後ろの窓からの逆光で写真の雰囲気を作り、右からの斜光で被写体の立体感を出している。
ポージング、フレーミング:
この写真の核心と言える部分で、ポージングとフレーミングの両方が噛み合って、この写真を撮ろうと考えて構成されている。
まずはじめにフレームの4辺に注目する。
上部と右に関しては被写体が切れるか切れないかギリギリのラインでカットしていて無駄が無く、かつ不自然ではない。
下部は、足下までフレーミングしてしまうと不安定な写真になってしまうことからカットする対象になると思うが、切る位置
が重要で、被写体が着ているゆるめのパンツを有効に使ってダボッとしているところでカットしている。
そうすることで切られた感がでない。
左ははしごのちょうど切れるところで切っていて、はしごのような細いインテリアも人と同じように切られた感が強く出るので
適切な切り方だと考える。
背景
この写真の不思議な部分のひとつに背景の処理がある。
右に格子窓、真ん中に白い壁、左に点灯していないライトボックス。
一見何も考えていないような背景だが、それが不自然に見えない。
まず奇麗に三等分されているということ。
これがもし格子窓が少しだけ入っていたりすると不安定感がでるが、
きちんと三等分しているので不自然さが無い。
境目が被写体にかぶっていないことも重要で、もし被写体の頭や胴体に
背景の境目がぶつかっていたら収まりが悪くガチャっとした印象になった。
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索
- トップ
- Staff Blog
- トップ
- スタジオ紹介
- 京都桂店
- スタッフブログ
- volvo(裏方の人間)
- 写真分析55