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京都桂店
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写真分析53
投稿日:2012/11/28
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photo by Mr.Lee in shinmatsudo
構成要素
43mm f4 iso800 1/50
光:
自然光のみ。
右のライトボックスも何も点けていない。
この場所でこの光でこの写真を撮影するにはどうしたらいいのか?
まずひとつにいつでも撮れるという訳ではなく、季節と時間が関係している。
これだけ聞くとたまたまな感じもするが、このときこの場所でこの自然光だけで撮影することができる
という判断をすることにすごさがある。
普通ならば怖くて右のライトを点けると思う。
点けないメリットとしてはナチュラルさが失われない事。
ライトを点けると被写体は明るく撮れるかもしれないが、背景との明暗差が出て被写体との一体感が
無くなってしまう。
このナチュラルさが背景と一体感があって自然である。
フレーミング:
社長の真骨頂である『線』の美しさが発揮されていて、それだけでもう
この写真の全てを作り上げている。
木目、ドアのライン、棚の入り方、全てがきちんと入っている。
本来ならあのドアは奇麗ではないので入れるべきインテリアでは無いが、あまりにも入り方が奇麗すぎて
気にならない。
被写体が棚の上にいるのもポイント。
もし普通に立っていたりしたら質感の違う床が大きく入りまた違う写真になっていたと思うし、
棚の上に立っていたら今度は圧迫感があったかもしれない。
まず被写体に視線が進み、その次に木目に視線が進む。
被写体は黄金分割のいたってシンプルな場所に配置され、すっきりした印象を与えている。
ポージング:
棚の上にしゃがんでいること。そしてとびっきりの笑顔でいること。
たったふたつの動作なのに重要で簡潔に写真が構成されている。
これが足を前に出して座っていたり、上に書いたように立っていたりしたらどうなっていただろか?
間違いではないだろうがこのような構図にはなっていなかったと思う。
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