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京都桂店
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写真分析52

投稿日:2012/11/28

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photo by Mr.Lee in shinmatsudo
 
焦点距離.145mm  f.4.0 iso.1000 ss.1/100
 
構成要素
 
光:
画面左に写っている蛍光灯による斜め後ろからのライティングと、
右の窓からくる自然光によるライティングが合わさり、被写体の
両頬にほんのり光が当たって明るい印象になっている。
 
もし定石通り右の自然光のみで構成していたらライティングとしては
間違っていないと思うが、斜光のみになって左側が暗くなり、落ち着きのある背景と相まって
暗めの印象になっていた。
左の光がないことで被写体の右半身に当たっている光も無くなるのでかなり暗くなる。
もしそういう写真を撮るのであれば被写体に対しての話しかける言葉も変わってできあがる写真が
変わってくる。
 
ポージング:
化粧台の方を向いていたであろうここでの一連の撮影で、この写真はその中の途中の一枚であると考える。
被写体であるeaちゃんの場合社長との撮影が慣れていることもあるが、逆に被写体を動かす力が無いと彼女から
このような動作は引き出せない。
ましてや私達の場合、初対面の人を撮影する事の方が圧倒的に多い中で、社長とeaちゃんのような関係性、写真を
作り出さなくてはいけない。
ならばせめて社長が作り出している空気、表情、仕草、それらをもっと吸収していく必要があると考える。
 
例えば彼女がこの体制になった原因は何なのか?
足下にあった何かをつかんでもらってそこから顔だけをあげてもらったのか。
足をハの字に開いていることや右足に重心を乗っけている事。
左手が全く写らない場所にあることも少し見えたりする違和感をなくす為に必要なこと。
また、この体勢で顔だけカメラを向くとつっぱった用な感じになってしまうが、
そもそもカメラがかなりのローアングルで構えているためそういう感じはない。
 
フレーミング:
この写真を見た第一印象は「無駄な部分が一つもない」こと。
感じた部分は二つ。傾きと前ボケの重要性。
 
まず、なぜこの写真は傾いているのか?
理由の一つに被写体が前にかがんでいるからではないかと思う。
例えば机の柱に合わせて水平な写真にした場合、まえにかがんだ被写体の重心がすごく前のめりになり、
写真のバランスがずれる。
そしてこの写真でできている被写体による山の形の三角形がみぎにずれ、背中の部分に空間ができて
この写真よりも無駄な部分がでてきて完成度が変化してしまう。
ではどれくらい斜めにする事が正解なのか?
この写真が100点満点かはわからないが、これだ!と思えるポイントは、被写体の右足と平行であることではないだろうか。
右足と左右のフレームが平行になる事、そして被写体の顔がまっすぐであることがこれくらいの傾きが最もバランスが良く完成度が
高いと思える理由ではないか。
 
そして前ボケも絶大な効果を示している。
この写真では不要な部分を取り除く為にギリギリのラインでトリミングしている。
特に足下については足の甲でトリミングしており、下手をすれば不自然なカッティングになりがちである。
しかし、白い前ボケを入れることでその辺が曖昧になり、不自然さを取り除いている。
それと同時に遠近感も出て前後と上下左右、あらゆる方向からの圧縮された写真となっている。
 
 

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