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京都桂店
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写真分析50
投稿日:2012/11/28
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構成要素
光:
右からの蛍光灯のみ。
被写体のほぼ正面から当たっているので、被写体の後ろに影ができるようになっている。
それによりどういう効果が生まれるか?
本来ならば表情がわかるように映さなければいけないので、このカメラの位置で撮影するならば
光の位置も考え直さないと行けない。
ところがこの写真を撮っているということは最初から後ろ姿を撮影する意図があり、その為のライティング、
その為のフレーミングである。
ポージング:
まず光の方を向いてもらう事。その為にはアシスタントのフォローが必要になる。
もちろんそれだけでもシャッターを切る事は出来るが、質を上げる為の手段として帽子をつかんでもらった。
光の方を向く事と帽子をつかむ事がどちらを先にしたか忘れてしまったが、順番的には帽子を先につかんでもらった方が
撮りやすいと考える。
理由は、まず帽子をつかんだ状態でほかのフレーミングをすればシャッターを切る事ができる。
その後に横を向いてもらえれば大抵帽子をつかんだ手はそのままにしてくれる事が多い。
もし横を向いてから帽子をつかんでもらおうとすると、帽子の方を向いたりぼうしをとってしまったり、
向きが変わる可能性がとても高い。
左手の場所も重要となっている。
これは意図はしていないが、左手が胸の部分にあることで被写体全体の形が三角気味になり、斜めにしているフレーミング
にバランス感を与えている。
フレーミング:
写真を見てみると縦に四分割することができる。
左からレンガ、花、影、被写体。
おおざっぱに言うとうまく分割されているのでバランスがいい。
フレームの縦の部分と被写体が平行になっていることもバランスがよい理由であり、カメラワークが斜めになっている理由と言える。
花がただあるだけだと質量的に分割するには物足りないが、壁が斜めになっていて花の下に壁の部分がはいりこんできていることで
バランスが保たれている。
また、スカートの部分でトリミングしているのもポイントで、もし足が入っていたりすると下部のバランスが悪くなり
スカスカした印象になる。
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