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写真分析42
投稿日:2012/10/27
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構成要素
光:
左からの蛍光灯のみ。
暖色系も入っていて二人の格好に合ったシックな雰囲気が出ている。
被写体から見て真横からの光なので、顔の左側に障害物があるとうまく表現ができない。
なので二人が段差をつけてくっついてもらっていることにも関係している。
背景の光を消すべきか。
仮に消していた場合、背景がもっと暗い印象になり、より被写体に視線が集中していたと思う。
この写真では点灯しているので奇麗ではあるが背景にもめがいってしまうので消した方が無難かもしれない。
ポージング、フレーミング:
文字通り人の形にくっついて山の形になっている。
まずこのポージングを生かすフレーミングを想像してみる。
お兄ちゃんのほうが高い位置にいるから右に寄せるべきか。
それとももう少し引いて上部に空間を作ってバランスを整えるのか。
あるいはこの写真のようにど真ん中に配置するのか。
ど真ん中に配置しているこの写真に私は実はものすごく興味がある。(自分のしゃしんだが)
いわゆる日の丸構図になっても崩れないバランス感覚はどうやって生み出されるのか。
この写真の核心ともいえる部分だと思うが、ヒントは日の丸よりほんの少し左にあることと、それを感じさせない右にある
前ボケではないかとおもっている。
「人」という字は人と人が支え合っているという言葉を聞くが、この二人はまさに支え合っていて、妹の方が
少し前のめりになることで後ろの小物とのバランスを保ち、右にあるボケが写真のスペースを埋めて
被写体のバランスの良さを引き立てている。
上と下の余白もバランスの良さを引き立てている。
これがもし上よりも下の方が余白が小さかったら重心がうわずっていただろうし、
両方が広すぎても被写体への集中が減ったと思う。
さりげなく右上の背景にある青い花瓶に被写体がかかっていないのもポイントだと思う。
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