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京都桂店
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写真分析38

投稿日:2012/10/13

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構成要素
 
光:
外での撮影なので自然光のみ。
少し逆光気味で、被写体から見ると背中からの光となる。
普通に考えたら顔が暗くなるが、自然光の強さと、床が白いことによる照り返しで
顔にも光がうまく回っている。
 
また、逆光気味のため被写体の左腕と、右足に光の輪郭が生まれ、細く見える効果があったり
少し幻想的に見える。
 
フレーミング:
この写真の核心部分。
全身が写る限界まで圧縮されている。
この写真を見ると被写体にしか目がいかない。
まず、フレーミングが少し左に傾いているが、被写体が少し前のめりになっていて重心が左に
流れていることと、床に着いている右足にぴったり写真の底辺が平行になっているため不安定感はなく、
逆に写真が水平で右足が少し斜めになっている方が不安定に見えたかもしれない。
 
右部
左腕が基本通り切れないようにフレーミングされている。
腕の形的に切ることのメリットは無い。
 
上部
帽子をかぶっていることもあり、大胆にカットされている。
なぜカットしているのか?
もし頭の上に余裕があった場合、写真に写る被写体の割合が小さくなり、被写体への集中が
下がる可能性がある。
また、左上に少し見えてる窓がもう少し入ることになり、これも集中を下げる要因になる可能性がある。
しかし、切る場所はもう少し上でもよかったかもしれない。ツバが欠けているのが少し気になる。
 
左部
ここで気にするのは左足のつまさきである。
靴を履いているという構成だが、その仕草に集中させるためつまさきのギリギリでフレーミングしている。
若干切れているが、ここではこれくらいのカットであればあっても無くてもたいした差はないように思う。
リボンまで切れていると不自然。
 
ポージング:
私の場合色んな問いかけに応えてもらいながら撮影し、その中の一枚であることが多い。
これもたくさんの問いかけの中のひとつを被写体が実行してくれた一枚となっている。
流れとしては(かすかな記憶では)
まっすぐ立つ→帽子をつかむ→深くかぶる→カメラを見る→座る→靴をはく→かかとが入ってないと
問いかける→履いたらまた立つ
 
記憶があいまいだが、こんな感じで問いかけ、その中の一枚として切り取った。
もしかしたらこのようなポーズではなかったかもしれないが、こういう姿をある程度想像しながら
問いかけを続けている。
 
photo by volvo

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