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京都桂店
この1枚の写真への長い道のり〜55
投稿日:2024/7/30     更新日:2024/7/30
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流行はどのジャンルにも存在するものであって、そして繰り返すもの。だそうです。よく流行は30年で一回りすると言いますが、洋服はわかりやすいかもしれません。私は洋服にはあまり詳しくはありませんが、最近の若い方の来ている洋服を見ていると、どことなく90年代前半の雰囲気に似ているような気がしなくもないです。音楽にも言えます。しばらく新しい音楽を聴くことをしてこなかった私ですが、ここ数年の新しい曲はおじさんの私でも耳にすっと入ってくるような音楽が多い印象があります。この現象も、新しくもどことなく90年代の雰囲気のある曲が多いからかもしれません。
写真はどうでしょうか?
少し前までは写真の流行というのは写真館が作ってきました。背景や着物といった写真を構成する要素に流行を取り入れ、自然光を使うことによってナチュラル色のスタジオが主流となってきましたが、ここ5年は写真の流行は完全にSNSによって作られるように変化しました。いつしか写真館は、SNSで作られた流行を追いかける形で変化を強いられることになり、若者の感性と写真館の仕組みをすり合わせなければならなくなりました。つまり成人式の写真は20歳の感性に寄り添ったものでなければ選ばれないところに来ているということであり「成人式写真は黒歴史」といったあるあるネタは最早昔の話となりつつあるのです。黒歴史になるような写真館にはそもそも行かないんです。
ところが、若者の求めている写真というものを深堀りしてみると、案外未知なものでもないのかもしれないと感じることがあります。最近はやっている「セルフ写真館」をご存じでしょうか。スタジオ並みの証明がセットされていながら気軽に自撮り撮影が楽しめる場所ですが、そこで撮影される写真というのは、基本的には無地の背景に証明をしっかり使ったライティング。自然光で背景がおしゃれという観点からはまるで逆方向のように見えますが、これが流行っているのです。
そう、時代は変化しながらも回ってきているのかもしれません。
私たちにも変化の時が近づいてきているような気がします。※この写真はストロボで撮影しました。
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