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この1枚の写真への長い道のり〜48
投稿日:2024/5/19     更新日:2024/5/20
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私たちカメラマンはまるで光を読めるかのように写真を撮り文章を書くが、結局自然光の存在を認識できるのは室内にいるからでしかない。外を歩いていても気づくことのない西日に気づくことができるのは窓という枠が光を限定してくれているからであり、限定されることによって何の変哲もない光が魅力的な状態へと変化する。よく光を学ぶなら外で撮影するのが良いと言われるのは、日中はどこにいっても日が当たってしまうし、夜はどこに行っても真っ暗で撮影することができないからやりたくなくても光を考えざるを得ないからだ。だが、この写真は違う。室内には私にでも認識ができる自然光が入っている。使い方はとても簡単だ。西日に飛び込むのだ。私が1年目くらいのころ、写真の上手な先輩が私の写真を見て「強い光に戦いを挑んでいる」と言ったことがある。どうやら私は光に挑む写真が好きなようで、それは13年たっても変わっていないようだ。
この写真の光に関して細かくしゃべれることは何もない。ただ西日に子供が飛び込んだ。それだけだ。
スタジオに日が入るタイムリミットは太陽が山に隠れるまで。
そんな奇跡のような状況を思えば自然の神様からの贈り物が写真に写ってるように見えませんか?
ポーズの話がしたい?原稿用紙10枚くらいになってしまうから一言だけ。偶然を必然に作る。
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