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京都桂店
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この1枚の写真への長い道のり〜42

投稿日:2023/7/8     更新日:2023/7/8

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ライフスタジオ京都桂店写真

 

 

「自然な写真」の定義は難しい。そして多種多様だ。笑顔のことを自然な写真という人もいるし、暴走している子供にピントさえあっていれば自然な写真とする人もいる。この難題を考察するにあたり、逆から考えてみると少し面白い。不自然な写真とはなんだろうか?笑顔ではない写真は不自然な写真?動かないでしっかりと指示通り動いてくれたら不自然な写真?なんだか逆から考えてみると違和感を感じるのではないでしょうか。別に笑わなくても自然な写真もあるし、自然なポーズをとってもらうこともできる。じゃあ、自然な写真とはなんなのだろうか?その子らしさが出ていること?これもよく聞きますね。でもこれも逆から見てみると違和感が出る。その子らしさが出なければ不自然?例えば緊張でガチガチの子供がいたとしよう。その姿を自然な写真としてとる人は少ないと思うが、その子らしくないのだろうか?緊張している表情、感情もその子のとても重要なパーソナリティのひとつだ。

じゃあ自然な写真なんてないじゃん!と思うかもしれないが、私はそれが答えなんじゃないかと思っている。自然な写真なんてないんじゃないかと。

私はこう思います。「自然な写真」なんじゃなくて「自然に見える写真」。

意味わからないですよね。わからなかったら連絡ください。

 

例えばこの写真。自然に見えますか?ポイントは子供も右のつまさきと、明暗差と背中に広がる空間です。もしつまさきがあがってなかったら、私はこの写真を自然とは思いません。空間を後ろに広げていなかったら、自然さは感じなかったでしょう。トリミングしてやってみてください。

 

ようは、カメラを通さずに生の目で見るその情景が自然だから自然な写真が撮れるのではなく、ファインダーをのぞいてカメラマンが意図して自然さを演出することによって「自然に見える」ような写真が姿を現すのだと、私は思っています。

是非皆さんも自分が思う「自然な写真」を規定してみてください。規定すると写真に迷いがなくなりますよ。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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