「人は枠組みで固められると不自由を感じるが、枠を取り払われてもまた不自由を感じる」

 

これは私が勝手に考えた持論ですが、もっと自由に写真を撮りたいと思っている人ほど、いざ自由な環境に身を置いたときにうまく撮れなくて不自由を感じている様子をよく見かけていたので感じたことのひとつです。

結局のところ私たちは何かの枠の中に存在しており、何かのルールのもとで写真を撮っています。

もし、何のルールもなく自由気ままに写真を撮ってくださいと言われたら、みなさんなら何を撮りますか？私は正直な話、何も思い浮かびません。残念ながらそういう素質はなさそうです。ただ、がんじがらめも窮屈さを感じます。撮る写真が必ず決まっていたら、私はカメラを持つことをやめるでしょう。何が言いたいかというと、最初に書いた言葉は自分の事を言っているのだということと、この写真はそういう環境だからこそ撮ることができた一枚であるということです。私は芸術家ではなくライフスタジオの人間であると再確認する、それだけです。(笑)