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京都桂店
この1枚の写真への長い道のり〜22
投稿日:2022/7/16
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新百合ヶ丘店写真
ポートレートにおける、人以外の写っている物質の役割とは何か。人以外の写っている物質…インテリア、光、衣装、化粧、ヘアメイク。。それらが写る意味はなにか?それは被写体となる写っている彼女が「どのような趣旨で写真に写るか?」を意味付与するためのツールであると私は考えています。
つまり、全体が広く写る引きの写真においては写っている構成要素はたくさんありますが、それら全てが彼女を彩るツールとして働かなければいけません。よく写真のフィードバックをしてると「この部分は入れなくてもよかったな」みたいな話がされると思います。それは表現を変えると「この部分は彼女を彩るうえで不要なものである」と言うことができます。
この宮殿スタイルのインテリアは本当に考えられていてカメラマンに世界観を語りかけてくれます。それだけに、全てを入れたくなるのです。この宮殿はもっと上にも横にも広さがあります。そこまで全部入れないとせっかくの宮殿が汗 みたいな気持ちにさせてくれる素晴らしいインテリアです。ですが、写真の広さには限界があります。全てを写すことでバランスを保つことが難しくなります。かと言って切り取り過ぎるのも良くありません。今度は被写体に近づきすぎてここがどこだかよくわからなくなります。
ここで最初の言葉に戻ります。「どのような趣旨で写真に写るか?」を意味付与するためのツール。つまり王宮のような場所にいるお姫様と言うことが伝わればいいのです。伝わる最低限に復物質を引き算すれば、構成要素の整理整頓は楽になります。意味付与が完了したら、あとは写真として成立させるための光と構図を決定します。すると、自ずと写真はまとまっていくと思います。
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