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京都桂店
この1枚の写真への長い道のり〜18
投稿日:2022/6/10
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写真を整理する方法はいくつかあります。
事前に頭の中に完璧に構図を作り上げ、あとはそこに子供たちを入れる方法。もうひとつは子供たちの動きに合わせて整理随時整理していく方法です。前者は写真を撮るための基本的なやり方で、大体の写真館はそのように撮っています。理由は簡単です。失敗写真が少ないということと、そのスタジオにはその構図しかないということです。スタジオというのは、ある程度こういう写真を撮るというのを考えたうえで背景を作成しますので、ある程度撮る写真は事前に決定しています。なので特にカメラマンの考えが無ければ、スタジオが設定したように写真を撮ることになります。それはそれできちんと背景が整理された写真が撮れますので悪いわけではありません。一方で子供たちに合わせて撮るスタイルは、背景の整理が極端に難易度が高くなります。動く被写体に対して光や背景を見ながら撮影するのは簡単な事ではなく、撮影の空気や色々な事を考えていると、いつの間にかカメラマンは背景の整理に集中ができなくなっていきます。写真のクオリティが維持されない原因です。私は、この二つの方法はどちらもメリットがあり、デメリットがあることから、その両方の性質を維持することが重要だと考えています。そのためには、まずはスタジオの理解が必要になります。この角度でこの画角ならどの物体が写真に入るのかを頭に入れます。そして実際に撮影が始まり、子供たちが動く中で頭に入っている背景の物体たちを整理していきます。この写真の左下は物体の無い空間がありましたが、前ボケを使用することで空間が空いているという感覚を防ぎました。このように撮ると、背景の整理を維持しながら子供たちの生命力を失わずに写真に収めることができます。
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