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京都桂店
この1枚の写真への長い道のり〜13
投稿日:2022/5/16     更新日:2022/5/16
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さあ、我々はどこに向かわなければいけないだろうか。
写真オリンピックが終わりほとぼりがさめたように感じるけれども、過去のブログにも書いたように、本当のスタートはこれからである。では、どちらの方向に進んでいこうか。その話をする前に少しポージングの話をしてみたいと思う。写真を撮るうえで被写体のポージングというのは写真の題名を決定するくらい重要な要素だ。ポージングというのはカメラマンが指示を出すことで決定となることから、カメラマンの技術が形として表れやすい。つまり、ポージングはカメラマンのポートレートとしての持っている技術が一番現れるものだ。極論、ポーズが変だったら写真が下手ということだ。ポージングと一言で言ってもいろんな形があるが、一般的に写真におけるポージングと聞くと、女性のS字だったり、帽子をかっこよく持ってみたり頬に手を当ててみたりといったものを思い浮かべることが多いと思う。もちろんそれらもポージングではあるけれども、私の考えるものとは少しだけ違う。私が思うポージングは「写真用ではない姿を写真用に作る」だ。どういうことか。「この写真を撮るためのポーズだよね」という風に見えるのが普通のポージングの概念だが、わざとらしく見える可能性もある。わざとらしく見えないポーズをわざと作る。これが私の思うポージングだ。
上の写真でいえば、ポージングと言える部分はどこになるだろうか?
私はほっぺたの部分だと考える。これが無ければすべてがわざとらしく見えてしまう。ポージングとは手足を動かすことだけではなく、顔の向きや形、表情さえもがポージングの範疇に入ってくるのだ。それは統一感の観点からもいえることができる。
さて、ポージングの話から全体の話に戻るが、我々が次に進むべき道はどこになるのか?これも結局は統一感という観点から逸脱することない。ポージングを含めたその写真に写る構成要素のすべてがひとつのコンセプトのもとに統一感を持っているかどうかを基準とした写真が求められてくるだろう。当たり前?当たり前のことです。しかし、当たり前が簡単にはできないのだ。もっと言えば、ただ統一感があればいいというわけでもない。そこにエモさが加わらなくてはならない。
「統一感のあるエモい写真」これが私が考える次のテーマだ。
エモいってなにかって?そこが説明できないのが写真なんですけど、この頬っぺたのポージングはエモくないですか?
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