福永雅文：著


●さきにまとめ
ライフスタジオは、ハウススタジオというくくりでは大きなシェアを誇る。おそらく業界で１位であることは間違いない。シェアがどのくらいかはわからないが、少なくとも他のハウススタジオと対峙する場合、強者の戦い方をしていってもよいと思う。さらに大きなくくり「子供写真館」で見てみると、スタジオアリスやマリオなどの絶対的な強者が待ち構えている。そうした企業を相手にする場合、ライフスタジオは弱者の戦略をとらなければならない。ライバルはたくさんいることから、ひとつの戦略をとればいいということではなく、弱者に対しても、強者に対してもそれぞれ違った戦い方を実践していかなくてはならない。
重要なのはその方針を用いて全体として動いていくことだが、まずはその土台から整えていかなくてはならないかもしれない。


●弱者逆転の原理原則
・孫子の兵法の名言「１０をもって１を攻めよ」
・局所優勢主義
ここで勝つんだという戦場を決定し、そこに集中し敵に勝る力を投入する
・大きいものが勝つのではなk、強いものが勝つ
・重要なポイントは、局所的に優勢を作り出し、その場面において勝利すること

●ランチェスター戦略とは？
・企業間の販売戦略における勝ち方の原則、理論と実践の体系
・企業の攻撃力は何で、どのように攻撃すればいいか
・力の強いものはどのように戦い、弱いものはどのように戦えばいいか
・目標達成のためのシナリオと資源の最適配分
・戦術は実行手段
・戦略の失敗は、戦術では取り返せない

●弱者の基本戦略は「差別化」
・弱者は万人受けを狙ってはいけない
・一部で圧倒的に勝てばいい

●ビジネスの根本は、顧客を通じてライバルに勝つこと
●ビジネスは戦い。戦いである以上勝つしかない。勝ちにこだわれ

●ランチェスター第一法則
戦闘力＝武器性能×兵力
武器性能で勝った信長、兵力数で勝った秀吉
自社の武器とは何か？を考えると、他者に勝る部分が出てくる。そこが重要成功要因となる。
ビジネスにおいて、敵と味方の力関係を把握しているか？


●武器性能＝商品力、情報力の質的要素
●兵力とは、販売力、営業担当者の数などの利用的な要素
●武器を無限大化できれば兵力に関わらず勝てる
●戦いの原理
競合局面における敵と味方の力関係において、勝ってる一社が強者であり、負けている全ての会社が弱者である
●弱者の基本戦略＝差別化戦略
差別化戦略は、2M4Pの視点
①mission 理念
②Market 顧客層
③product 商品サービス
④price 価格
⑤place 販路と地域
⑥Promotion 販促と営業

差別化5原則
①簡単にミートされる差別化は差別化では無い
②顧客に評価されない差別化は差別化では無い
③差別化は掛け算で相乗効果ぎ生まれる
④自分の業界の非常識は、他業界の常識
⑤小技も大切だが、理念のない小手先は通用しない

●強者の基本戦略＝ミート戦略
ミート戦略とは模倣戦略
フルライン戦略が代表的

●弱者は、ランチェスター第一法則的な戦いをすべき
●強者は第二法則的な戦い方をすべき

●その戦場でのシェア率を調べ、そのシェア率によって強者か、弱者を決定し戦略を決める
●３：１の法則
競合の３倍資源を集中すれば勝てる

ランチェスター戦略の結論
１：ナンバーワン主義（２位を射程圏外にすること）
２：１点集中主義（部分のダントツ一位）
３：足元の敵攻撃法則