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京都桂店
ボルボと横浜青葉店
投稿日:2022/3/1     更新日:2022/3/2
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*表紙の写真は、青葉店がオープンして2~3日の時に撮影した写真。「青葉はこういう写真で行く」と決定した写真。
*このブログの写真は私が横浜青葉店で撮影した5~9年くらい前の昔の写真です。
時間はいつでも等しく過ぎゆくモノです。
今年だけ長いとか、自分だけ短いとか、そんな事は無く、常に一定であるモノ。
横浜青葉店の出店構想が生まれたのは、2013年の2月頃。
その頃、新松戸店で店長をやらせてもらっていた私の元にリー社長がやってきてこう言った。「名古屋店に行ってとしゆき(元名古屋店リーダーの西さん)と一緒にやってくれ」
転勤に慣れていた私は少しばかり悩んだのちに名古屋に行くことを割と早い段階で決意したのだが、数日後、事態は急変した。
リー社長にある飲み屋に呼ばれた私の前にいたのは西さんだった。そんなに面識のない西さんと席を共にし、その席で出た結論は「私が名古屋に行くのではなく、西さんが横浜に来て2人で店をオープンする」というものだった。
今ではボルボに横浜青葉店のイメージはあまり無いかもしれませんが、実はそういう過去があったりするのです。
それからは2人で物件探し、人員調整、お金のやりくり、インテリアの構想などやったことのない仕事のオンパレードだったが、とにかく楽しかった。新横浜のマンションで2か月一緒に住み、毎日一緒に出勤し(笑)
*工事中の写真。なぜかお揃いのつなぎを工事リーダーのウニョンさんにプレゼントもらう。
銀行からの融資がまだ決まってないまま工事が始まり、木を買うお金が無くなりそうになり、西さんから「ボルボ、お金持ってる?」なんて言葉を交わしながらATMから全額おろしてきたのもある意味笑えました。
本社を退社し、無職な状態で時間とお金を投資し、文字通り人生と仕事が一致している瞬間だった。
仕事ぶりはというと、全く0の状態から作り始めるインテリアにもちろん知識も技術も無い私は2ヶ月間ほとんど手も足も出なかった。
もしも時間が一定ではなくやり直せるのなら、横浜青葉店のインテリア構想の時に戻りたいと今でも思う。
それでも次第に形になっていくインテリアを見ながら、自分達の城が出来ていく高揚感を感じずにはいられなかったし、完成した時には勝手に涙が出てきた。
2013年の7月に横浜青葉店はオープンした。
最初は新松戸店と名古屋店の連合軍のようなメンバーだったが、9月には、閉店した横浜店メンバーの4人と、浦安店から愛美が加わり、9人という大所帯で運営する事になった。今思えばものすごいメンバーだった。
それから数えきれない数の写真を撮った。とにかく写真で勝負する店舗にしたかったから、本当に良い写真を撮るための環境を作ることだけを考えて。
そんな中、ライフスタジオの中で「ハーフ成人式」というジャンルを初めて導入した。ヘアメイクを入れ、本格的に雑誌のような写真を撮る枠を設けて写真を撮った。
*このモノクロ写真はハーフ成人式枠を作ろうと決心することになった写真。
たまたま来てくれた10歳の女の子の撮影(当時はまだ10歳がご来店するのは珍しかった)撮影をしながら自分の中にわくわくと新しい何かを生み出す精神が生まれたことがきっかけとなった。
*ハーフ成人式一件目のお客様の1カット目の写真。
ハーフ成人式枠を設けるにあたって最も重要だったのはヘアメイクと衣装だった。そういう意味ではかおちゃんの存在なくしてこの施策を始めることはできなかったし、かおちゃんありきの取り組みだった。この施策を始めたことでカメラマンたちの心拍数は上がり、自然と写真を良くしなければいけないという精神状態(脅迫観念??)に入ることができた。
その後にハーフ成人式枠で撮影された写真たち。カメラマンの想像力と技術が試される瞬間だった。
一方で中々青葉店の核心となるインテリアが見つけられず、悩んだ時期もあった。目指してる写真のイメージと実際のインテリアとの矛盾を埋められずにいた。これはインテリアとは何かよくわかっていなかった自分の決定的な落ち度だった。結局自分が変わえい成長しなければならず、自分を変えることを認めた瞬間に見えたのは、やはりこのスタジオの核心は緑の車だということだった。
ブログ:photo:55 核心的インテリア
*横写真というのはどこのスタジオでも課題のひとつだが、横浜青葉店でも例外ではなかった。広い店舗だがどこか横写真を撮ることに難しさを感じていたけれど、この2枚は私のカメラマン人生の中でも上位に入る横写真だ。
*青葉の階段も独特な写真が撮れる場所のひとつ。表紙と同じ彼女。とにかくフィーリングの合う子だった。
*青葉店で一番目立っていたインテリアのひとつ。決定的な写真を出すことの難しさをかんじさせてくれた場所。
*生み出されたモノクロの写真たち。振り返ってみたらモノクロの写真が多かった。理由が何かあるのかはわからないが・・・。
*青葉店は広いが、特徴のある光が舞い込んでくる。使うも使わないもカメラマンの自由だった。
*青葉店の中で使用頻度NO1だった本棚。カメラマンがどのように使うかが写真の質を分けた。この子達はもう大人になってるんだろうな・・・。
*ライフスタジオ前期の定番インテリア「屋根裏部屋」屋根に使われてる木から虫が落ちてきたりと色々話題に事欠かない場所だが、好きな写真が撮れる場所のひとつではあった。
*玄関。このころから七五三に対する変えたいイメージが私の中にはあって、いろいろ試していた。
私が青葉店に在籍したのは、正味2年くらいだったと思う。期間としてはそんなに長くはないけど、0から店舗を作っていく体験をさせてもらったし、特にインテリア工事に関しては初めてスタジオができていく過程を目の当たりにしながらライフスタジオの真髄を見た瞬間でもあった。
私が携わったインテリア達はその役目を終え、新しい姿へと変貌を遂げました。時間は常に一定に流れるから、こうなるのは自然の摂理です。新しいインテリアも素晴らしい出来だから、是非撮影をしに行ってみたいと思っています。あまり感傷に浸るタイプではないけれど、青葉店のオープンは自分にとって大きな意味があったので少し思いに耽ってしまいましたが、これからたくさんの思い出を紡ぐ新しいインテリア達を応援します。
長い間、お役目ご苦労様でした。
横浜青葉店の新しいインテリアはこちら
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