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この1枚の写真への長い道のり〜9「ライフスタジオ名古屋西店編」
投稿日:2022/2/9
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ライフスタジオの代表的な写真の手法のひとつ「圧縮写真」
望遠レンズを使用した前後圧縮から、ポートレートに特化した上下圧縮と、これまでの写真館とは一線を画した撮影方法がライフスタジオの中心的な撮影方法だ。私のカメラマン人生はライフスタジオと共にある。ライフスタジオの文化が私の文化であり、ライフスタジオの撮影が私の撮影である。圧縮写真も例外なく私の得意な方法のひとつである。しかし、こと名古屋西店で実施された写真オリンピックにおいて圧縮写真は封印しなければいけない方法のひとつとなった。封印というといいすぎかもしれないが、普段よりは圧倒的に撮影する枚数は減らさなければいけなかった。簡単に言うと、望遠レンズの使用頻度を減らし、標準レンズの割合を高めた。その理由はこれまでのブログでずっと話してきたように「雑誌のように撮るのではなく、雑誌として撮る」事を決めているからだ。ファッション雑誌の写真は標準域のレンズを使用した写真が多い。というか、圧縮効果などを利用した写真が少なく、壁に被写体をくっつけた状態で遠近感の無い写真が多い。
この写真の撮り方はこうだ。
向かって左側に西日の入る窓がある。普通に考えればそれを使用して撮るのがいいが、ただ使用するだけでは雑誌のようにならない。なぜなら、雑誌は自然光では撮らないからだ。この写真の場合、窓の前に物質を置いて西日を50%カットした。それによってビネットのかかったような背景になる。しかし、それだけでは影がきつくなり彼女の雰囲気に合わない。だからストロボを使用して全体的に光を回した。
彼女の雰囲気は素晴らしかった。衣装も小物もヘアスタイルも。しかし光ひとつで雰囲気は変わってしまう。結構シビアだったね(笑)
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