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京都桂店
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この1枚の写真への長い道のり〜3

投稿日:2021/11/5     更新日:2021/11/5

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自分は何がしたいのだろうと考えていたことがある。

昨年の9月から自分の立場が変わり、ある一定の自由を得た。その代わりといってはなんだが、自由の代わりに二本の足だけでは支えきれないほどの責任を感じるようになった。ひとつは一つのスタジオを存続させなければならないという責任だ。私が一人でやっているなら自分のカップラーメン代だけでも稼げていればなんとかなるが、ここには一緒に働くみんなの人生が重なっている。予約が下がっていけば当然みんなへの影響も出てくることになると考えると責任の重さに夜中に目を覚ます日もあった。ライフスタジオというブランドを掲げているという面においても責任がある。所沢店は2号店であり、おそらくライフスタジオの中でもトップクラスに顧客の多いスタジオになる。ブランドイメージ的にも絶対に盛り下げてはいけないのだ。もう一方で、全体会議という仕事もやってきた。こちらもこちらで中々大きなもので、ライフスタジオ全体のブランドイメージの向上を目的とした取り組みのため全体会議の結果いかんではブランドの質の上下を問われることにもなりうる。仲間にも恵まれ幸い感触の良いまま一年をやり過ごすことができたが、個人的には責任の大きさは群を抜いていた。

10年前「写真を仕事にしたい」と思って入ってきたライフスタジオで、直接的にシャッターを押す仕事とはかけ離れた役割に神経をすり減らし、時に責任を問われ、時に賞賛される。はたから見れば矛盾しているし、理解できないかもしれない。ライフ全体の事なんて、自分と関係ないといえば関係ない。やらない人がほとんどだし、実際苦しいことの方が多い。所沢店の運営だってそうだ。人員を減らし、少ない人数でこじんまりやれば悩みはぐっと減るし、予約の悩みもなくなる。未来を考えず「今」だけを考えて過ごせば仕事はほとんど無くなり、楽しく撮影をしてそれ以外は遊んで暮らすことができる。

よく聞かれる。「なんでそんなにがんばるんですか?」って。

そのたびに考えるが、自分で明確な答えを出せないのが本当のところで聞かれるたびに考え込んでしまう。いえるとすれば「がんばる理由はわからないけど、頑張らない理由が特にないから」ぐらいだろうか。

昔Lee社長に私の事を「止まったら死ぬサラブレット」と表現してもらったことがある。

まさにその通りで、私の基本的な性格は「何もやりたくない」だ。何もなければ何もしない。自分の中に使命や動機がないと何にも行動しない。死んでしまうのだ。だからもしかしたら無意識のうちに自分自身に責任を課し、死なないようにしているのかもしれない。と、かっこよくいっては見たものの、とどのつまりはやることないとさぼってしまうというだけのことかもしれない。

「やるべきことがやりたいことになる」

こんな言葉嘘に決まってんじゃんって思いますよね。自分もそう思います。

 

でも自分はそうなっているようです。責任だらけの今とても楽しいです。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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