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京都桂店
ライフスタジオの企業理念「人が人を人として」
投稿日:2020/4/23
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●この言葉の定義
1番目の「人」とは、主体(客体との実践的関係性を前提とする私)
2番目の「人」とは客体(主体との実践的関係性を前提とする他者)
3番目の「人」とは、私たちが志向する人間としての普遍的な価値(例:自由、平等博愛など)が実現された理想的な人
「人らしく生きる」とは、既存の固定概念、先入観、権威、偏見、差別などに対して果敢に立ち向かうことをいう
企業理念を解説するのも4記事目になりましたが、今回の言葉はまさにライフスタジオといったものであり
ライフスタジオが存在する理由でもあります。
定義がすこ~し難しいため、中々スタッフでも理解するのが大変な部分ではありますが
これを理解しているのとしていないのでは日々のライフスタジオでの活動も変わってきますし
会社の目的もわかります。そして日常で言えば写真の一枚一枚に影響が出てきますので
私のわかる限りで分解してみようと思います。
「人が人を人として」という言葉。
私なりに言い換えると・・・人間とはどのように生きるべきか?
を再認識すること。になるのかなと思っています。
「人」が3つ入っているのでそれぞれ私の考えの範疇ですが、解説していきます。
<人が・・・>
・主体(客体との実践的関係性を前提とする私)
この()の中の意味、わかりますかね?早速難しいですよね。。
主体はまだわかるかなと思います。自分です。
主体を辞書で引くとこう書いてあります。
主体=自覚や意志をもち、動作・作用を他に及ぼす存在としての人間
客体はわかりやすいかと思いきやこちらも少し勘違いしやすいところですが
客体というのは他人という意味ではなく、自分以外の全てという意味です。
主体は聞き慣れないですが、主体的はよく聞くかと思います。
主体的にというとみなさんどのような状態を思い浮かべますか?
自立して~とか、自分で~という言葉が思い浮かぶのではないでしょうか?
もちろんそれも間違いではなく、人任せにしないという点においてはその通りです。
しかし、それだけであれば(客体との実践的関係性を前提とする私)という後付けは不要で
ただ主体的にと言って終わりですが、なぜ付け足されているのかを考えてみます。
結論から言うと、主体的に動く自立した人間になるということが
他者と関係性を築くことそのものであるという意味です。
意味わかりますかね?
もう少し書いてみます。
人は一人では生きられません。
そんなことわかってるよって思いますよね。私も安い言葉で言い換えたなって思います。
しかし、以外にわかってるようでわかってないのが「一人では生きられない」です。
よく間違うのは、自立=人に頼らない という考え方です。
「自立してやらななきゃ」といって人に相談もせずに間違った方向に進んでいく人がいますが
そういう人は本当の自立の意味を理解していません。これではただ自分の弱みを人にみせたくない
プライドが高いだけの人です。
自分がなぜ生きているのか?を考えてみてください。
私たちは人と共に生きているというのが大前提にあり、これは絶対に覆ることはありません。
デイトレーダーで生きてるから人と関わりはないよ!という人もいるかもしれませんがこれも
大きな間違いです。
まず経済市場が動いている時点で何億という人があなたと関わっていることになります。
食べ物を購入する時点で生産者、問屋、小売業者といろんな人と関わっていることになります。
ライフスタジオでも同じです。
1つの店舗にいるスタッフは多くても5~6人ですが、社会活動をする上で絶対に一人なんてことはありえません。
自分の人生を主体的に生きることは、人生を謳歌する絶対条件であり、結局は幸せになりたいということだと思います。
幸せになるためには他者が必要であり、自立するためには他者が必要です。
そのような意味から、実践的な関係性を築くことを前提とした主体と後付けされているのではないでしょうか?
<人を>
あなたは、あなた側から見れば主体ですが、他の人から見れば客体です。
あなたが幸せになりたいのと同時に、相手も同じように幸せになりたいと思って生きています。
あなたが幸せを享受するためには客体が必要であることは先ほど説明しましたが
それならばあなたの周りにいる人たちも同様に、幸せになるためにはあなたが必要なのです。
例を出してみます。
撮影は2人1組で入りますが、二人にとって撮影でお客さんに喜んで頂くことが目の前にある幸せですね。
そのためには二人で協力することが必要ですが、どちらかが自分だけ幸せになりたい、例えば自分だけ子供に好かれたいとか
指名をもらいたいといった行動をとれば、その人は幸せかもしれませんが、パートナーの幸せは享受されません。
お客様から見ても同じように、お客様はあなたがいるから思い出が記録され、幸せを享受できます。
あなたは、お客様がいるからご飯を食べることができます。
自分以外の誰かに対する思いやり、気づき、献身性、傾聴すること、そうした態度が
結果的に自分自身を成長させることにつながり、相手の幸せに繋がる行為が自分の幸せにつながっているものです。
お互いに主体であり、客体であるということを頭に入れると、人に対する態度や自分に対する態度が変わります。
人生とは常にお互い様ですよね。
<人として>
3番目の「人」とは、私たちが志向する人間
としての普遍的な価値(例:自由、平等博愛など)
これに関しては人としてどうあるべきか?を先に話し合う必要があります。
人としての普遍的な価値というのは普遍的と言いながらも規定することが非常に困難だからです。
ただし、ライフスタジオが会社として「こうである」と言うことはできるかもしれないです。
それは「全ての判断基準は『人」が優先される」ということです。
少し現代社会の縮図をお話しすると、いま地球上のほとんどの国が「資本主義経済システム」を取り入れています。
ライフスタジオも例外ではありません。
株式を発行し、資本家が出資することによって開業し、事業がスタートする。
日本ではこれ以外の開業の方法がありません。
資本主義というのは、その名の通り「資本(お金)」が「主義」です。
第一優先にお金がやってきます。
つまり、お金を稼ぐために事業をするのが資本主義の本質です。
私たちのような会社員は、その目的のために雇われます。
ところが、ライフスタジオは先述したように「人」を第一優先とします。
「資本(お金)」が「主義」ではなく「人」が「主義」なのです。
実際にライフスタジオであった2つの例を紹介します。
1つは、社員教育のために営業日を週5日から週2日に変更したという話です。
社員教育といっても業務とかを教えるのではなく、人としての判断基準を持つための
人間教育とでもうのでしょうか?哲学を勉強したり、世界情勢を勉強したりととにかく事業内容と
直接関係のない人を成長させることを中心に行ったこともありました。
もう1つは、今私たちが休業をさせていただいているという事実です。
この社会情勢の中でお客様と一緒に笑い合うことができないのはつらいところではありますが
正直会社として「休業」という選択をすること、するにしてもいつするのか、どのくらいするのか?
という決定を下すためにたくさんの議論をしました。
ここで重要なのはライフスタジオでは「議論ができる」ということです。
議論には社長をはじめ、現場の店長の意見も反映されました。
普通ならば「資本」が「主義」なので、人命よりも営業を続けることを優先します。
ライフスタジオでは全体の意見を尊重し、休業という選択をしました。
実際にあった施策をご紹介しましたが、このような実際の行動ひとつひとつが「人として」私たちは判断をしたいという
思いの表れであり、それ決めているのは「人が(主体)」であり、受け取るのは「人を(客体)」の部分であります。
また、このように企業理念を勉強するのはどこの会社でも当たり前ではありますが
各自が自分の見解を書き、話し合い、また考えを改めていくというサイクルもまた
考えを押し付けない「人が人を人として」の方法の一つなのかなとも思っています。
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