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写真分析~横写真が私たちの目を覚まさせる~
投稿日:2018/7/20
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photo by volvo
codi by kudo
私たちの作る原本データは75枚だが、その中の横写真の割合は大体平均すると2~30%となる。
横写真が少ない理由は簡単。
もともとポートレートは縦写真で撮られるものであるということと、人の形が縦写真の方が収まりがいいからだ。
そんな昔ながらの定説ぐらいしか私たちが縦写真を撮る理由は無いのかもしれないせいか、横写真を撮るという事は
さらに撮る理由が少なくなっていく。
ひとりっこならさらに少なく、兄弟写真が多ければその割合は多少増える傾向にある。
これはただの(物理的)な理由だ。
人が一人なら縦の方が収まりがいい、人が二人なら横の方が収まりがいい。
ただの面積の話だ。
私たちが横写真を撮る理由はそれだけなのだろうか?
頭をひねってもう少しだけ考えてみると、こんな事も理由として思いつくかもしれない。
「場所説明としての横写真」
横写真を撮ると、自然と被写体である子供たちの写る比率は低くなる。
写真の大きさは変わらないのだから、おのずと被写体以外が写る比率が大きくなり、
いわゆる背景「インテリア」が多く写ることになる。
縦写真よりも横写真の方がインテリアが写る割合が大きいのだから、
「被写体」の写真から「被写体+背景」の写真となれば「どんな場所で撮影しているのか」が
わかる写真となる。
しかし、それもなんだか事務的だ。
なにやら横写真を撮る理由が自分の外にあるように聞こえてしまう。
面積の問題、場所説明の問題。この二つは横写真を撮ることにおいてきっても切り離せない
重要な意味を持つが、これらの意味のみで横写真が構成されているならば、横写真が原本の2~30%でしかない
のもうなずける。
というよりは、これらの理由でしか撮っていないから2~30%しかないのかもしれない。
確かに撮らなければいけないものもあるし、物理的になってしまうものもある。
しかし一番の撮る理由は自分の中に持たなければいけないと思っている。
「横写真を撮らなければいけないから撮る」のではなく「横写真を撮りたい理由があるから撮る」
そのように撮るにはどうしたらいいだろうか。
結局は写る被写体によって変わっていかざるをえない部分だ。
所沢店のこのインテリアでは、このような横写真を撮る事は至極ポピュラーである。
所沢店に来た証を持つ意味のある横写真だ。
しかし、写る子供たちは唯一無二であるべきだ。
真ん中で日の丸構図で撮るのか、左に寄って撮るのか、
光はどの程度きているのか、ポーズと衣装はあっているのか。
彼女の性格は?
それらが至極ポピュラーな横写真とマッチングされた時、私と彼女にとって
意味のある横写真となれると思っている。
横写真が私たちの目を覚まさせる。
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