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光の量

投稿日:2018/5/17

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「光」が重要なことは、フォトグラファーなら当たり前の事実です。
写真を撮るときに気にしているのは、いつだって光です。

しかし、光を気にするといっても、光の向きや入ってくる角度は気にしますが、光の量はあまり気にしていないように思います。


例えば適正露出であったり、ちょっとオーバーになるくらいの光を求める行為はしていると思いますが
それはただ適正かどうかをみているだけで、自分の望む絵のために望む量の光を得る行為ではないので
実際には光の量を「見ている」とは言いません。

光の量を見るとは思い描いた絵に近づくための調節ができることだと思います。
写真とは、本当に必要な量の光さえあれば表現ができます。



新人カメラ教育で「被写体を光源から離して撮ってみる」事をしましたが、これはただ明暗差をつけて撮ることができるといった
ものだけではなく、怖がって光いっぱいの所だけで無難に撮るのではなく、自分のイメージをその通りに写真が撮れて、より人間らしく
よりリアリティをもってより自由に撮るための練習でした。

例えばこれらの写真は、家で娘を撮った写真ですが、これを適正露出にしようとすれば、もっと窓に近づいて
窓からの光をサイド光のように使用しなければ成り立ちません。



  




例えば自分がパソコンを買いたくてお金を貯めているとして、一体いくらを貯めればいいと思いますか?
答えは「わからない」ですね。
どのパソコンを買うかわからないからです。
だから人はパソコンを買うと決めたら、大体10万円から20万円くらいを考えます。
もし「私はmac book airを買う」と決めていたら、8万円ほど貯めればいいのです。

光の量を決めずに窓に被写体を寄せる行為はこれと似ています。
「今、自分は何を撮ろうとしているのか?」
がないから、とにかく明るく適正な場所に人を置きます。

ありったけの光を確保した後に、設定で光を制限します。
明るすぎたりするからです。

  

こういう写真を撮ろうと決めていたら、このぐらいの明るさでいいので、あまり光量を必要とはしませんし
明暗差が欲しかったので、窓に対して45度の位置からカメラを構えました。



顔が必ず明るくなければいけないということはありません。
しかし、私たちが普段撮影する顔が暗い写真は違和感をいつも覚えます。
理由は、子供が笑ってるからです。意図のない暗い写真ということですね。




光の量を読むということは、写真を作ってるということです。
よく「光を見るならまず影を見ろ」と言いますが、まさにそういうことだと思います。
光を見るというのは、ただ明るい場所を探すことではなく、光を調節できることだと思います。


ベッドがきたないですね笑




 

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