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京都桂店
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初心

投稿日:2018/2/25

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写真における武器は何か?と自分に問いかけたことがこの7年間に何度かあります。

その時々で答えが違うのですが、ある時は「光」だと思ったこともありました。

 

「光が死ぬと写真が死ぬ」なんて偉そうなことを書きながら、その頃は光が操れれば被写体を自由に表現ができると思い込んでいました。

 

またある時には「クローズアップ」だと思っていた時もありました。

クローズアップに関しては研究した期間が結構長かったのを覚えています。

初めてフォトジェニックを獲得させてもらったのもクローズアップでしたし、最近獲得させてもらったのもまたクローズアップでした。縦横、目線、角度と様々な種類のクローズアップを研究しました。

原本の中に印象的なクローズアップがあると、人は必ずそこをクリックしてしまうと思い込むほど絶対的に必要だと。。

 

でもある時期からそのどちらもがそんなに重要ではないと思うようになってきました。

なんでかはよくわかりませんが、そんな事よりお互い楽しい事が先決じゃないか?なんて考えが回ってきました。

長く撮り続けるのも考えものかもしれませんね笑

 

そんなことを思いながら重要な要素が何か迷っている自分が写真を撮っている事に違和感を覚えては探し当てるべきかどうするべきかまた迷う事の連鎖を断ち切れず長く時間が経ちました。

 

だから今思ってるのは「初心に帰ろう」という事です。

 

「写真の距離は心の距離」だなんて言いながら遠くに逃げていくのは、ほんとに写真の距離が心の距離である事をわかっているから。

 

「普通を特別に」する為に、もう一度写真とは何か?を磨き直そう。

初めてフォトジェニックを獲得させてもらったクローズアップから。

 

画面一杯を被写体である彼女で満たされた写真は、特別感は無いかもしれないけど、細部までこだわってみた。

トリミングから光の位置、手の置き場所や前ボケ。

あと一歩をこだわって。

 

それを良き雰囲気と待たせない時間の中で作るのが自分の特技だったはずだから。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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