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ローマの王子様

投稿日:2017/7/18

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私が海外サッカーをよく見るようになったのは、中田英寿さんがイタリアに移籍した時からだ。
それまでサッカーは好きだったけどレベルが高いとか低いとかはよくわかっていなかった。

当時世界最強リーグだったイタリアのセリエAを見るようになって世界はこんなにレベルが高いのかと知るようになり
海外サッカーにはまっていった私が、一番最初に衝撃を受けた選手がローマの王子様、フランチェスコ・トッティだ。

彼はフォワード、いわゆる点取り屋だが、身長は180センチと普通、足が速いわけでもなく体が屈強なわけでもなかった。
足が速いか、背が高い事が必須条件だった当時のフォワード事情の中では異彩を放っていた。

しかし彼には圧倒的な技術と強烈なキック力があった。
世界最高のキーパーの一人でもあるジャンルイジ・ブッフォンは、トッティにやられたループシュート(頭の上を越されるシュート)を何年経っても
夢に見るという。

トッティをさらによく知る事になったのは、中田英寿さんがトッティのチームメートになった時だった。
同じポジションを得意としていたため、中田さんはトッティの控えに甘んじる事が多かった。

その時はどちらかというと中田さんを見たかったのでトッティの事はあまりよく思っていなかったが
彼の実力は否定できるものは何もなかった。



トッティの素敵なところは人間性だ。

2000年、ローマは優勝して二人は英雄となったが、優勝した13年後の2013年にトッティはインタビューで
「もしもう一度優勝をしたらロッカールームのお祭り騒ぎにナカタを招待しよう。もう一度、あの微笑みを見たいからね」と、メッセージを送っている。


つい先日、7月16日にトッティは引退を表明した。40歳だ。
89年のユース時代から28年間、ローマ一筋。
ビックマネーで選手が動いていく昨今のサッカー界においてスター選手でありながらどこにもいかずチーム愛を貫く姿は本当に尊敬する。

私はまだ33。引退などという言葉とは無縁な人生を送っているが、何かを辞める時、後悔しないようにトッティのように生きていきたいと思う。


ちなみに、トッティはかなり天然で、いろんな逸話がある。

・日向小次郎のマネをして足を骨折
・ウイニングイレブンでは自分をレアルに移籍させる
・「シェークスピアは読んだことあるでしょ?」という質問に対して 「もちろん読んだことあるさ。ただ、作者名がちょっと思い出せないんだよな」
・イタリアで話題の「アナタの悩みの50%が解消できる本」を購入したトッティ。 胸を張って友人にこう言った。
 「悩みを100%解消したいと思ったから、迷わずに2冊買ったよ」

さて、トッティのスーパープレイでもyoutubeでみようか。
私を夢中にさせてくれてありがとう。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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