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P.O.P 〜RE:constitute your AURA〜Yoko Moriya〜AFTER〜
投稿日:2017/7/17
1308 1
TOKOROZAWA 写真プロジェクト
P.O.P
〜Prove Our Photophilosophy〜
photo & write by VOLVO
P.O.P
〜Prove Our Photophilosophy〜
photo & write by VOLVO
少し撮影時の話をしてみます。
私が撮影する順番は一番最後だったので、炎天下の中ずっとモデルをしていた彼女に
飲み物を出したりと少しだけ気を使いながらどこで撮ろうかを考えていました。
ロケハンで来た夜の神楽坂は、メインストリートなら学生がたくさんいそうなチェーン店が煌々と連なり
一本路地に入れ寡黙で妖艶な雰囲気が漂う一見さんお断りといった感じの細い路地が印象的でした。
しかし実際撮影に来た平日のお昼時はその時とは全く印象が違い、どこもかしこも「ランチはうちで食べて」といわんばかり。
チェーン店だろうが格式高そうなお店だろうが変わりません。
ロケハンの時とは違いどちらかというと日常的で繁雑としていて、撮影をするには集中力の必要な現場でした。
他のみんなはもう撮影が終わっていたので、カフェでじっとしているか私の撮影についてくるかしかなかったため
私の撮影は全員集合の大所帯・・・。
ランチどきと重なり人の往来も多く、正直あまり集中できなかったというのが本音w(入っちゃいけないところ入ってないかとか)
まあ自分で選んだ場所だから仕方ありませんが・・・。
彼女は写るという事は好きではないと言っていますが、苦手なわけではありません。
ようちゃんは自分が撮られるという事にある種の自信を持っている人です。
なぜ撮られる事に自信を感じるかといえば当然撮ってきた過去があるわけですが(もう隠す必要もないと思うのでw)
コスプレのように自分を極限まで着飾り、まるで別人のようにして撮影をする事と今回の撮影は少し意味が違います。
コスプレをして撮るという事は私は経験がないので想像での話になってしまいますが、
コスプレというのは自分の事を何かで一枚覆い隠してもう一人の自分を作り出す事なのかなと思っています。
もう一人の自分を操る事によって本当の自分よりも少しだけ広い世界に出られたり、そうする事によって自信が持てたり・・・。
でも、今回の撮影は正反対です。
カメラマンたちが全てを見せろといってきます。コスプレもしてなければ、内面をえぐるような質問を日常的にしてくる。
ようちゃんはもしかしたら、逃げ場のない感覚を覚えたかもしれません。
しかし、それを理解したような瞬間が撮影中にありました。
こちらからの投げかけに答えていくたびに、慣れたように作っていた表情がだんだん変わっていくのがわかりました。
それは「ライフスタジオの守屋瑛子」に変わっていく瞬間だったのかもしれせん。
なぜそう思ったかといえば、この日以来、彼女の中の何かが変わったからです。
最近よく目にするのは、ようちゃんが仲間に声をかけ、気を使い、ご飯に誘う姿です。
これまで一度もなかったたくみやひろと出かける姿。
そしてなにより驚いたのが私と一緒に入った撮影のお客様が飲食店を経営されていて
そのお店に行こうかという流れになった時の「一緒に行ってくれますか?」という言葉。
普通のやりとりだったのに驚きすぎてたじろいでしまってすいませんでしたw
今では所沢のイベント部長と言ってもいいくらい食事に行く時は必ずようちゃんがいます。
地元を利用しておいしいお店に連れてってくれる姿は自分を表そうとする姿にも見えます。
もうひとつ言えるのは、彼女は責任感がとても強いという事です。
前回の文章で彼女は仕事を休みたがらないという話をしましたが、これも裏を返せば責任感が強いということもできますし
会議なども遅刻する事を好まない。インテリア工事の日は1時間も前に店舗に来ていた。
自分が決めた仕事は誰に言われなくてもきちんとやり遂げる。
一度伝えれば、念を押さなくてもやり遂げる人というのは仕事ができる人だと個人的には思っています。
この写真を撮った時、彼女に対する認識を再構築できたのか、正直わからない部分があった。
注意力散漫だった部分もあるけれど、私はこの写真を通して何を知りたくて、何を表現してくて、どんな関係になる事を望んだのか・・・。
でも、撮影が終わってからの日常の中で、この撮影をきっかけに変わっていくようちゃんを見ていて
「アウラの再構成はその写真の前後にあるコミュニケーションによって規定されるんだ」と思いました。
だから撮った瞬間には見えなかったものが今この写真をあらためて見てみると色んなものを感じます。
これが5年後にみるとまた違う感情をきっと抱くのでしょう。
その頃、ようちゃんがライフスタジオで「昔はこうだったんだよねえ」と昔話を話せるような感じだったらいいなあと思っています。
ここからがスタート。
共に頑張りましょう^^
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