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越谷店
意識
投稿日:2020/9/30
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写真を撮る上で大切なこと。
カメラマンになるまでに教わったことや、これまでの経験から考えても本当に沢山の要素があります。
カメラの構造などの基礎知識や光の把握は基本で、欠かせない部分。
基礎知識を学べば、ある程度写真は撮れるかもしれません。
しかし、「良い写真」を撮るにはそれだけでは足りないと思います。
カメラマンは表現者としての使命もあると思っていて、
私が写真を撮ることの楽しさを一つ挙げるとすれば、
「全く同じ写真は存在しない」
ということです。
同じカメラを使って、同じ場所から同じ人や物、景色を撮ろうとしても不可能で、
人それぞれが皆違う人間である分、違った写真ができます。
言い換えれば、自分が撮る写真は自分にしか撮れないということです。
良い写真を撮るには、表現力が大事であり、その表現力を発揮する為には、
「何を撮りたいのか」というイメージを明確に持つことが大切だと思います。
「この子の優しい雰囲気が写真現れるよう、ぬいぐるみを撫でているところを撮ろう」
とか、
「この子の元気いっぱいで天真爛漫さをそのまま残したいから、好きなポーズをとってもらおう」
とか。
今回私がこの写真を選んだ理由は、カメラマンの意図が伝わってくるからです。
この写真を見た時、どこに目がいくでしょうか。
おそらくほとんどの人は、被写体の目に注目するでしょう。
この写真はクローズアップなので被写体の顔が写真の占める割合が大きくなるのは必然ですが、
クローズアップでありながら、副主体も利用しています。
この場合の副主体は、窓。
副主体が窓であるからこそ可能になる写真で、窓に描かれた文字で目以外を隠すことでより目に注目が集まりやすくなります。
カメラマンは被写体に対して正面ではなく斜めから、被写体の右目にフォーカスを当てて撮影することで右目のインパクトも増します。
被写体の右目以外には窓に反射する光など、余計な光が当たっておらず、左目とのギャップも生まれるよう計算されているように見えます。
あくまで個人的な分析なのですが、分析をしていてもワクワクしますし、「こんな特徴的な写真をとってみたい」と思える写真です。
今後、私自身が今回のような写真を撮るために、被写体となるお子様の特徴や可愛いと思う要素などを常に探して意図を持ち撮影していきたいと思いました。
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